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共和党 ライアン氏“小さな政府実現を”
8月30日 14時37分

共和党 ライアン氏“小さな政府実現を”

11月のアメリカ大統領選挙で政権奪還を目指す野党・共和党の全国党大会で、副大統領候補に指名されたライアン下院議員が指名受諾演説を行い、オバマ政権の経済政策を批判したうえで、財政支出の大幅な削減などにより「小さな政府」を実現する必要性を強調しました。

フロリダ州タンパで開かれている共和党大会は、29日、副大統領候補に指名されたライアン下院議員が指名受諾演説を行いました。
この中でライアン氏は、「オバマ大統領は、歴代大統領の中で財政赤字を最も増やした大統領だ。財政危機に陥っているヨーロッパ各国の赤字をすべて足した額を上回る」と述べ、オバマ大統領の経済政策を厳しく批判しました。
そのうえで、「これ以上経済が悪化し、間違った方向に進まないようアメリカが抱える経済の問題を解決する必要がある」と述べ、規制緩和や財政支出を大幅に削減することで「小さな政府」を実現していく必要性を強調しました。
ライアン氏は、議会下院の予算委員長を務め、財政規律を重視する保守派の論客として知られていて、政治的な影響力を強める保守派の市民運動「ティーパーティー」などから強い支持を受けています。
一方、大統領候補に指名されたロムニー氏は中道寄りの穏健派とされているため、ライアン氏を副大統領候補に選ぶことで共和党の支持基盤である保守層からも幅広い支持を獲得し政権奪還に向け勢いを加速させたい考えです。

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