９回、松井淳のソロでドロー　小川監督は「勝たなきゃ」

　ヤクルトが１−２の９回に松井淳のソロで追い付いた。延長１０回２死満塁は生かせず、引き分けた。６回から救援の５投手が無失点と粘った。広島は大竹が８イニング１失点と好投したが、９回に今村が打たれて逃げ切りに失敗した。

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　左翼席ポール際へ、ヤクルト・松井淳の５号ソロが飛び込んだ。１−２で迎えた９回に値千金の同点弾。「力まず球に逆らわず打った。監督の誕生日に負けなくて良かった」と汗を光らせた。

　今季がプロ３年目。５月３１日に一軍に昇格すると１カ月の間に３本塁打を放ったが、徐々に調子を落とし８月１３日に２軍落ち。この日に昇格し、いきなり結果を出した。

　この日は小川監督の５５歳の誕生日。試合前に中村が「監督の誕生日、絶対勝ちましょう」と声出しをしていた。ちょうど１年前は、同じく広島戦で延長１０回の末に敗れていたが、今年は負けは免れた。ただ、３位・広島との直接対決は１勝１敗１分けで、ゲーム差は２・５のまま。小川監督は「松井はよく打ったが、下位のチームは勝たなきゃ意味がない」と笑みはなかった。　（竹村和佳子）