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石巻 被災の「日本製紙」工場が復旧
8月30日 12時29分

石巻 被災の「日本製紙」工場が復旧
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津波で大きな被害を受けた宮城県石巻市の日本製紙の工場で、国内で最大級の生産ラインが30日、すべて稼働し、復旧を祝う式典が行われました。

石巻市の沿岸部にある日本製紙石巻工場は、震災の前、年間およそ100万トンの生産能力があった国内最大級の製紙工場でしたが、震災で高さ2メートルを超える津波を受け操業できなくなりました。工場では、6つあった生産ラインを徐々に復旧させて、30日、最後の生産ラインが稼働し、記念の式典が行われました。
日本製紙の山崎和文技術本部長が機械のスイッチを押すと、鉄製のロールが回転し、紙が勢いよく巻き取られていきました。
30日の生産ラインの稼働で、石巻工場の生産能力は年間およそ85万トンになったということです。石巻工場では、震災前、630人の社員が働いていて地元の雇用を支える役割を担っていましたが、紙の需要の落ち込みから生産態勢の縮小を進め、現在は530人になっているということです。
藤崎夏夫工場長は、「この生産設備を効率よく回し、いい品質のものをたくさん作って前のような生産量日本一、日本製紙一番の工場に戻していきたい」と話していました。

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