さあトーマス

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ワークショップ
 
「さあトーマス」は公演までに参加者とのワークショップを重ねて作り上げられます。
これは明治安田生命相互保険会社とエイブル・アート・ジャパンの支援を受けて行われた初演(05/4月、大阪公演)までのワークショップの様子です。
 
 

(エイブルアート・オンステージ・ガムラン活動報告書より)

 
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  オーディション
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オーディション
  ガムラン楽器に触れたり、ガムランの音を感じて体を動かすことを内容とした。マルガサリと参加者の両者が互いに作品を作り上げることができるかどうかを確認するのが、オーディションの意図である。2004年内に全3回をスペース天とシアターポポで行う。
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第1回
  日時: 2004年11月21日
  場所: スペース天
  参加者: 伊藤愛子 神田亜矢子
(マルガサリ)
中川真 佐久間新 東山真奈美 河原美佳 本間直樹 家高洋
佐々木宏実 西真奈美 日置淳志 田渕ひかり 西田有里 原田満智子
岩本象一 林稔子
  ケア・サポーター: 岡田直子
  スタッフ: 北田鶴士 岡部太郎
  その他: (美術)森口ゆたか 京都造形大学生6名
  内容: ガムラン楽器の前で車座になって、自己紹介からはじめた。事前に参加者に説明をすることなく、ガムラン楽器に触れ、音を鳴らし始めた。楽器に興味を持つ参加者と身体を動かすことに興味を持つ参加者とに分かれた。音とダンスが相互に影響を与えながら、マルガサリメンバーと参加者は混然と交じり合ったまま、静寂から大音量そしてまた静寂へと、大きな波が寄せては返すように繰り返された。即興演奏と舞踊は約2時間続けられた。その間、言葉が交わされることはなかった。
  ねらい: 非常に開かれた楽器であるガムランの可能性を探るために、事前に演奏法を示すことなく自由に楽器に触ってもらう。即興の中で音と動きが、なるべく双方向のコミュニケーションを取れるように試みる。単にリズムに合わせて身体を動かすダンスではなく、音の中で遊ぶ中からひとり一人の身体表現を探す。
  成果と課題: これまでにもマルガサリのワークショップに参加したことのある参加者もいて、楽器やダンスに積極的に参加してくれた。一般の人が即興演奏や舞踊をするときに付きまといがちな、ためらいや恥じらいなどはあまり感じられなかった。Iさんは動きを通じて、言葉を使うよりももっと的確ですばやくコミュニケーションをとることが出来、刺激を受けた。
課題としては、まだまだお互いをもっと知り合う必要があると感じられた。参加者がまだ少なく、広報活動をより熱心にすることが必要だ。演奏者とダンスをする人が分かれてしまった。
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第2回
  日時: 2004年12月6日
  場所: シアターポポ
  参加者: 伊藤愛子 中村真由美 奥谷晴美 萩原宏一郎
(マルガサリ)
佐久間新 東山真奈美 河原美佳 本間直樹 家高洋 松宮浩
佐々木宏実 西真奈美 日置淳志 田渕ひかり 西田有里 岩本象一
ウィヤンタリ
  ケア・サポーター: 岡田直子
  スタッフ: 江崎真喜 北田鶴士 岡部太郎
  その他: (美術)森口ゆたか
  内容: 前回と同じく、事前に打ち合わせなく即興を始める。場所が変わったためか雰囲気がやや堅く、ダンスがうまく始まらない。きっかけを与えるために、部屋にあったクッションや布を大量に投げる。ややリラックスし、動きが始まる。「結婚」「生まれた」と繰り返すOさんの声に呼応して、結婚式や出産のシーンが演じられる。参加者以外の見学者も演奏に参加する。各自が自由に楽器を鳴らし続ける。音のカオス状態が長く続く。Nさんは延々とひとつの楽器(ガンバン)をたたき続ける。最後には鍵盤を楽器からはずし、なおもたたき続ける。マルガサリメンバーのひとりがそれに呼応し続けた。
  ねらい: 前回と同様。参加者以外のスタッフや見学者にも、活動に対する理解を深めてもらうためにガムラン楽器を体験してもらった。とにかく参加者とマルガサリメンバー、参加者とガムランが出会い、仲良くなることを一番の目的とした。
  成果と課題: スタッフや見学者も参加したために、音のカオス状態があまりにも長く続いた。他人の音を聞きながら演奏することの重要性が再認識される。Nさんは同じフレーズを延々と繰り返し続けた。繰り返しの中で、少しずつリズムや音色を変えながら、まるで言葉を喋って何かを訴えるような演奏に、刺激を受けた。また彼女の鍵盤を楽器からはずしてたたく演奏法は、斬新であり音も興味深かった。ダンスに関しては、Oさんの見られることを意識しながらも自然体で自分の世界を作り出す存在感に、刺激を受けた。
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第3回
  日時: 2004年12月19日
  場所: シアターポポ
  参加者: 伊藤愛子 中村真由美 奥谷晴美 中西正繁 萩原宏一郎 神田亜矢子
原田やよい 今村花子 竹田きみこ
(マルガサリ)
中川真 佐久間新 東山真奈美 家高洋 松宮浩 佐々木宏実
西真奈美 日置淳志 田渕ひかり 原田満智子 岩本象一 ウィヤンタリ
  ケア・サポーター: 岡田直子 土屋彩子 中野小里緒 福井恵 加藤美智代
  スタッフ: 内山尚子 北田鶴士 岡部太郎
  その他: (美術)森口ゆたか
(京都造形大)井上由紀子 篠澤里恵
(大阪アーツアポリア)小島剛 上田兼臣
  内容: オーディションの最終回である。参加メンバーがこれまでで一番多かった。多少慣れてきたこともあって、即興の中で少人数同士では互いにコミュニケーションを図れるようになった。2,3人のグループがたくさんできる状態であった。しかし、このグループ相互がインターアクションを行うまでには至らなかった。
  ねらい: 前2回の延長であり、マルガサリメンバーと参加者がさらに仲良くなること、参加者がガムラン楽器にさらに慣れ親しむのが目的である。3回目でもあるので、他の人の音や動きにも注意を働かせることが望まれる。
  成果と課題: マルガサリメンバーと参加者は3回のワークショップを通じて、かなり仲良くなることができた。共同作業をする土壌は整った感じである。ただし、作品のコンセプトや具体的なイメージはまだほとんどわからない。また即興の中で、全体の流れを見渡せる人が非常に少ない。個々の即興のアイデアや技量を磨くことも必要であるし、全体の中でそれがどういう効果を持つのかを意識することも必要。あるいは、全体を見渡す役割が必要。
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ワークショップ
  2005年1月より、前年3回のオーディションを通じて参加が決定した9名の障害を持つ人、ならびにマルガサリメンバー、さらに一部のボランティアスタッフの参加するワークショップ、すなわちコンサートに向けての実質的な作品作り、練習に入っていった。
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第4回(ワークショップ第1回)
  日時: 2005年1月9日
  場所: シアターポポ
  参加者: 伊藤愛子 中村真由美 奥谷晴美 中西正繁 萩原宏一郎 神田亜矢子
原田やよい
(マルガサリ)
中川真 東山真奈美 家高洋 松宮浩 佐々木宏実 西真奈美
日置淳志 田渕ひかり 岩本象一
  ケア・サポーター: 岡田直子 猪澤由紀子
  スタッフ: 中井幸子 北田鶴士 岡部太郎
  その他: (美術)森口ゆたか
(照明)池辺茜
(京都造形大)井上由紀子
(大阪アーツアポリア)小島剛 上田兼臣
  内容: 設定は「ガムラン遊園地」。ガムラン楽器を通常の置き方ではなく、まるで遊園地のジャングルジムや遊具のように置いて、ふだんとは全く異なる景観を形成。障害を持つN君が園長を、マルガサリのM氏が副園長を担当。ガムランの遊園地で遊ぶという趣向で、音を出した。探検の時間、昼寝の時間など、大まかな進行は決めておいたが、実際には様々に脱線。偶発的に「トカゲ歩き」や「ゴムバンドの踊り」など予定外の動きも登場。途中の休みなしで一気に最後(閉園)まで過ごした。
  ねらい: 特定の状況を設定し、それをきっかけとして演劇的なパフォーマンスを行うための、柔軟な身体、思考法を獲得しようとしたものである。特にマルガサリメンバーのなかに、ガムランの固定観念から離れることのできない人もいるため、そういう人々のアタマの中を攪乱する意図もあった。
  成果と課題: 敢えてオムニバス形式にしたために、これまでのオーディションで見られたカオス的な部分はほとんどなくなり、むしろ整然としたものになった。これらをどう評価するのかには少し時間がかかるが、いろんなヒントは見いだせた。また、これまでのオーディションでは障害を持つIさん、Oさんのダンスにフォーカスがあたりがちであったが、今回はN君、Y君に活躍してもらった。彼らの隠れた能力を発見しようとしている段階だ。演奏面では、他の人の音を前回よりは聞くようになったが、まだまだ甘い。音を切るのは勇気が要るが、ガムランの上達者ほど、音を出すことに執着していたあたりは反省材料であった。ゴムバンド・ダンスというアイデアが出てきたが、それだけに終始した感もあって残念。また、音楽とダンスの人的交替が少なかったのも物足りない。
今回からは作品作りへの具体的な練習となったが、作品の全体像は全く見えてこない。即興的なパフォーマンスをもとに、そこから素材を探し出して練り上げていく予定であるが、それにしてもテーマなども漠然とし過ぎているため、もう少し障害を持つ人々の感性、世界観などを知り、そこから作品の核となる有力な情報を引き出す必要性のあることを痛感した。
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第5回(ワークショップ第2回)
  日時: 2005年1月22日
  場所: シアターポポ
  参加者: 伊藤愛子 中村真由美 奥谷晴美 原田やよい
(マルガサリ)
中川真 佐久間新 東山真奈美 河原美佳 家高洋 本間直樹
松宮浩 佐々木宏実 西真奈美 日置淳志 岩本象一 羽田美葉
林稔子
  ケア・サポーター: 岡田直子
  スタッフ: 北田鶴士 岡部太郎
  その他: (美術)森口ゆたか
(京都造形大)井上由紀子
(大阪アーツアポリア)小島剛 谷川恵
  内容: 設定は「真夜中の銭湯」。ガムラン楽器を銭湯に模して、番台、男湯、女湯に見立てて配置した。障害を持つIさんとOさんを番台役とした。番台でお金を払い、入浴する順で進めた。しかし、その後は前回試みたオムニバス形式とせず、流れに任せた。銭湯の設定を続ける人、それを無視して即興を続ける人が交錯した。「他人の音を聞こう」というマルガサリメンバー内のコンセンサスはあったので、音にはある程度まとまりが見られた。後半部分で、楽器を身体の上に載せ動くシーンが現れた。最後は、Iさんが「もう時間ですよ」と即興の幕を閉じた。
  ねらい: オーディションを終え、ワークショップを続ける中で、少しずつアイデアを蓄積するために、中川が面白いアイデアをピックアップして、一部のメンバーに即興の中で生かすように指示をした。また、設定を作り出すことによって、演奏者という役割をなくし、全ての参加者がパフォーマーになることを意図した。
  成果と課題: 設定を与えられることによって、演奏だけしていたマルガサリメンバーもパフォーマンスに加わった。見立てをすることによって、鍵盤と台座という楽器の見方が変化して、面白い演奏法が生まれた。参加者個々が、設定をどの程度遵守するかの基準がバラバラで、銭湯である設定が最初と最後以外は意味を持ち得なかった。
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第6回(ワークショップ第3回)
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第7回(ワークショップ第4回)
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第8回(ワークショップ第5回)
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第9回(ワークショップ第6回)
  日時:  
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  参加者:  
  ケア・サポーター:  
  スタッフ:  
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第13回(ワークショップ第10回)
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  参加者:  
  ケア・サポーター:  
  スタッフ:  
  その他:  
  内容:  
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