第4回 「趣味と実益 〜GWの仕事〜」
★4月21日(木) <東京ドームホテル井口様来訪、SCS本間様来訪、三生電子・内野社長インタビュー> 東京ドームホテル社長であった井口祐一様来訪。今度の総会で退任されるので、シミズオクトの監査役就任をお願いした。 SCS本間康二エグゼクティブプロデューサー来社。シミズオクトSPORTSの発刊をご提案いただいた方である。今回のスタートにおける反応を確認し、今後の育成を話し合った。SCS木之本社長の病状が小康回復とお聞きし、すこしほっとする。 内野二朗「夢のワルツ」続編、第1章に関わる生い立ちについて実弟の内野惣吉氏に編集チームでインタビューを行う。日本の音楽ビジネスを最高の地位に押し上げた、内野二朗氏の発端は、狭山茶で有名な入間の農家の次男坊が予科練からもどり、進駐軍の基地の皿洗いに勤めるという偶然のことから始まった、興味尽きないお話であった。 終わってから、高田馬場駅前「鮨源」にて会食する。
★4月22日(金) <新潟県 朱鷺メッセ開発会議> 新潟県が信濃川河口の新潟港の改修工事とあわせて、ウォーターフロントの再開発の一環として総合コンベンション施設「朱鷺メッセ」を計画し5年前にオープンさせた。 大規模展示ホールにおける、さまざまなイベントに対応できる経験者がいないとのことで、オープン以来シミズオクトの桑畑社員を出向させていたが、開館以来、経験が熟したとのことで、この3月、桑畑君はお役後免となった。真面目なサービス精神に感心したとお褒めをいただいた。 さて、今般、朱鷺メッセ戦略会議が発足し、スポーツ・エンタメ系担当委員を仰せつかった。本日その第1回会議が開催され、日帰りで出席した。 議長は現代芸術研究所・平野繁臣理事長である。NHK元放送総局長の遠藤利男氏、ジェトロ部長の寺沢義親氏、元JTB大工原紀久雄、そして日本イベントプロデュース協会関西本部の神田さんがメンバーである。朱鷺メッセを拠点として、イベントの誘致による稼動率のアップと新潟県の地域おこしを宿題として要請された。 Jリーグにおける、アルビレックス新潟のように、会場があればやり方しだいとの話をする。
★4月23日(土) <シミズオクト社員・木原海建君の結婚式(帝国ホテル)に出席> 木原君は朝鮮籍で、朝鮮高校時代からサッカー選手で、駒沢大学でもサッカー部に所属し、シミズオクト社員となった今でも、社会人チームに所属し、毎日仕事が終わると練習に通い、土日は試合という生活をしながら、今もJリーグ入りを目指している。しかし、会社の勤務状態はそんな素振りがまったく感じられない真面目そのものの勤務態度である。 先日のワールドカップ予選に対戦した北朝鮮チームのJリーガー アン・ヨンハッ選手は海建君の幼なじみだそうで、テレビ朝日とフジテレビから、会社にインタビューの申し込みが来て初めてわかった次第である。 そして、こんど晴れて結ばれるお相手は、高校生のときからお付き合いしている同胞の福美さんである。 今日の結婚式は場所こそ帝国ホテルだが、挨拶も司会進行も朝鮮式で、とてもなごやかで楽しいパーティーであった。お父さんは大都技研という有力会社の幹部で、帝国ホテルの孔雀の間に400人の招待者という豪華版の披露宴である。 新郎新婦は、王朝時代の君子夫妻のように古代色ゆたかな衣装をまとい、しずしずとおごそかに入場、結婚を報告した。 私は、日本語でつたない挨拶を申し上げ、冷や汗ものだったが、新郎新婦とも堂々としていて、大変立派だった。 朝鮮民族はたいへん歌やおどりの好きな民族である。余興には、朝鮮民族楽器をふくめたオーケストラの引きもきらぬ演奏が続き、男女のすばらしい独唱、朝鮮高校、大学のコーラス、豊年のおどり、お父さんの友人たちによる朝鮮総連の歌の合唱。そして踊りの輪は広がって、サッカー仲間が新郎を肩車して先頭となり、後から後へと場内を列がつながり、最後には胴上げと、底抜けのお祝い感情の盛り上がりがあった。
★4月24日(日) <フジサンケイ女子プロゴルフ最終日視察、川奈カントリークラブ> 昨日遅かったので、8時に車で出発。東名御殿場までは1時間、そこから伊豆スカイラインに入り、白雪に輝く富士山、新緑の山並みを蛇行しながら、川奈GCに到着。フジテレビ堀口局長にご挨拶する。 今年から、川奈は女子トーナメントに変わった。男子プロ時代の数年前より、シミズオクトは会場警備のご用命を頂いているが、今日も警備部長の高野君以下スペシャルセキュリティーの精鋭60人が、沿道の交通誘導等にあたっている。ゴルフ場のまわりの旧道がせまく、無断駐車されるとギャラリーバスが通れないからだ。 人気の宮里藍、横峯さくらの加入で女子プロは活気に溢れている。今日もお客さんは多いようだ。5500人の入場という。最終ホールの、シミズオクト自慢の観覧席に陣取り観戦する。 川奈ゴルフ場は昭和3年開業という名門コースである。昭和11年、C.Hアリソンというバンカーつくりの名手により誕生した難攻不落の名コースが富士コース。18番は、長い打ち上げの上、手前のバンカーのすぐ上に切られたピン、すこしでもオーバーすると奥にもバンカーがあり、これに捕まるとダボ以上が必至の難コースである。 今年もドラマが待っていた。17番ショートホールのティーグランドに立ったとき、肥後かおりと福嶋晃子が6アンダーで首位、2組前の藤井かすみは、18番2アンダーで2オン、バーディーチャンスにあった。優勝は肥後か福嶋と誰しもが思っただろう。 しかし、肥後は17、18番 2ホール「ダボ、ダボ」で脱落、福嶋は「ダボ、ボギー」で、バーディーを入れた藤井と3アンダーで並び、プレーオフとなったのである。結果は、今日の最終ホールで追いついた藤井のものとなったが、この目まぐるしい勝負のあやは、バンカーからの寄せ、アプローチ、パットの些細なタッチの差である。 川奈のコースはすばらしい。また、それが実に手に取るようによく見える観覧席に設計され、快適に出来ていた。シミズオクトの担当者(今回、社員コラム執筆の大林君ほか)の努力に満足した。 2月にプロ野球の宮崎キャンプにお邪魔したとき、ソフトバンクの室内練習場で、体操やランニングに励む女性選手の姿があった。松中選手など男の野球選手がフーフーしごかれているのと一緒になって走るのもストレッチするのも大変だが、頑張っていた女性は藤井かずみであった。 川奈という上がり3ホールの難コースでタフネスさを発揮し、追い上げをみせたのはただ一人、藤井かすみだった。「ダボ、ボギー」を繰り返してスコアを崩した宮里、横峯、古閑らの若手の課題が明らかになった川奈ホテルゴルフコースであった。
★4月26日(火) <8:00聖路加病院へ人間ドック入り。ディスプレイ健保組合会> 聖路加ドックは2年おきに受診していたが、今年から毎年受けることとする。いきなり、体重が3キロも増えていてびっくりした。この1週間の美食と深酒に反省する。血圧は順調だが、血糖値、尿酸値、中性脂肪が危険兆候にあるので、5キロ減量を勧告される。 組合会出席。政府管掌健保とことなり、東デ協はじめ屋外広告団体で組織している、会員4万人を超える大健保組織である。各種の給付が、政府管掌健保より充実しているとの触れ込みでシミズオクトも加入しているが、10年ほど前に東京都より派遣の常務理事が10億円に及ぶ使い込み事件を起こし、このことの後始末がまだ付いていない。かたや、東デ協の保養施設の管理費をめぐって契約業者との間で揉め事があり、これらの処理方針について質疑があった。代議員の改選が告示され、年齢制限のため私は当期で退任となる。穏便かつスピーディーな解決策を要望しておいた。
★4月27日(水) <東京ドーム株主総会出席> 東京ドームホテル地下1F天空の間において開催。松戸公産などの連結決算、減損会計への移行、利益剰余金の取り崩し等の報告があった。不採算のゴルフ場を廃止、巨額の支払い利息を減らし、利益の確保と配当を増やせというきびしい質問があった。
★4月28日(木) <シミズオクト株主総会> 11時より千駄ヶ谷ビル6Fにて株主総会をおこなう。当期は、売り上げ規模を維持できたことと、千葉スタジオのコストダウン効果が寄与した。世間の多くが苦しんでいるなか、まことに有り難いことである。 先代からバトンタッチして35年、先代の労苦と恩顧に感謝する。社員幹部全員の協力のお蔭で創業70周年のさまざまな慶祝行事を行うことが出来た。先代が35年、あわせて70年。自分としては充分に燃焼することができた。この幸運に感謝し、総会後の取締役会にて社長は長男の太郎に託したい旨をはかり、ご了承をいただく。
★4月29日(金) <全日本柔道選手権大会、日本武道館> 伝統の柔道界最大の行事である。日本武道館始まって以来、シミズオクトでは設営や係員のご用命を頂いている。全国都道府県より高名な選手が出場、技と力のすべてを尽くして戦う姿は最高の勝負の醍醐味を教えてくれる。毎年、かかさず観戦しているが、今年は井上康生選手の欠場で、一本勝ちを取る選手が少なく凡戦の印象。オリンピックが終わったばかりのせいか。
★4月30日(土) <東京よみうりカントリークラブ> 来週からワールドレディスの設営に入っているので、視察がてらに東京よみうりCCへゴルフ。ここは土曜日に予約なしで行っても組み合わせを作ってくれるので、とても便利だ。ただし、ベントグリーンはトーナメントのため、高麗グリーンのプレーである。最初はパー。幸先よかったが、高麗でのパットの感じがつかめずダボ、ボギーを繰り返し、パーは5ホールのみで合計90回。 会場の飾りつけは殆ど終わっていて、雰囲気はよく出来ていた。担当の中村君たちが、ギャラリープラザ設営に奮戦中であった。
★5月2日(月) <SHIPS青木社長面談、ウドー音楽事務所にて有働誠次郎氏面談> 連休中のビジネスで、会社内幹部よりの諸連絡がひっきりなしに入り、大忙しである。 SHIPS(シミズインターナショナルUSA)の今後の方針について、相談をうける。SHIPS青木社長が新宿コマアミューズ劇場のプロデューサーを委嘱され、日本中心の行動になるので今後シミズオクトとしてどのように展開するか検討を約束。 内野二朗「夢のワルツ」発刊について、改めてお話をお聞きする。その後シミズ第2ビルシミズ総合研究所にて、編集委員会。写真整理大いにはかどる。
★5月3日(火) <川越カントリークラブ> 東京本郷ロータリークラブの森田さんにゴルフのご指導を願っている。朝6時に家を出るが、関越道は嵐山まで渋滞。谷冶さんの抜け道ナビ運転で下の道を行く。5月の風はお天気でなんとも快い。川越CCは東京よみうりCCよりはるかに難しい。ショットは曲がりが出なくなったのでまずまず。東コース5番のロングティーショットはよかったが、2打でバンカー、3打もバンカーでトリプルとなる。6番は打ち上げのミドル、アプローチミスでダボ、そのほかはボギー4、パー3の45。8番のショートは目の醒めるような弾道が打てて大満足である。
★5月4日(水) <東京ドーム巨人対横浜ベイスターズ> 久しぶりに東京ドームへ行く。孫2人と友達、家内の三千代も一緒だ。孫は2人とも、今、野球に夢中だ。下の子は昨日サヨナラホームランを打って、夏休みに西武球場で開催の東京都学童野球大会出場が決まったそうだ。ホームランボールをかざる台の購入を頼まれる。早めに着き、野球博物館へ。野球功労者表彰の額を見せる。日本に野球を 根付かせた諸先輩に会えるうれしさがある。 シミズオクトの東京ドームスタッフは、スペシャルセキュリティチームを強化し、且つ球界の共通理念であるサービス向上を目指して、今日もきびきびと各入り口にて健闘していた。 試合は巨人上原投手先発したが、多村選手に7点も取られる不出来で、逆に横浜ベイスターズ セドリック投手の変幻自在のピッチングに的が絞れず完敗。首位の中日に対抗できる2番手は牛島監督の横浜ベイスターズと見た。 ゲームセットまで孫たちは熱心に見ている。巨人の選手ももっと頑張って貰いたい。帰りは大混雑。ベースボールカフェにより、大リーグのテレビを見て帰る。
★5月5日(木) <東京よみうりカントリークラブ> スポンサーがサロンパスに変わった今年のワールドレディスゴルフトーナメント。扱いが博報堂から、電通にかわり、特設観覧席や、警備員は、発注いただけなかったが、逆に、久光製薬のさまざまな、スポンサーブースのご用命をいただく。宮里藍、横峯さくら、上原彩子、古閑美保などという若手が人気、実力の主役交代で台頭してきた。朝9時に行ってみると、今日は予選初日であるが、好天、こどもの日とあって、すでに来場者1万人を超している。大変な人気ぶりである。 10番グリーン奥に陣取り、インスタートの組を見る。このグリーンは、2段グリーンで、しかもかなりな傾斜がある。バーディーチャンスにつけても、短いパットに 油断がならない。宮里はボギー、上原、古閑はパー、横峯はバーディーの出だしであった。 <神田古書センターへ> そのあと、神田古書センターへ行く。内野二朗「続・夢のワルツ」編集のためラブサウンズ時代の資料を探して歩く。キヨードー東京のこの時代、もっとも当たった興行は、カーペンターズ、サイモンとガーファンクル、ABBAと言われているが、ねばって探すうちに、レーザーディスク盤を3点とも見つけることが出来た。音だけでなく、今は亡きカレンの幻の映像も、である。 また、カーペンターズのニッポン放送開局20周年の記念豪華パンフレットも見つけた。レーザーディスクはこのときの武道館ライブである。同じコンサートの資料を、別々のところで入手できる、神田という町の知の集積に感謝と喜びでいっぱいになった。
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