'12/8/19
首都圏のカープ戦が盛況
首都圏の「コイ党」が盛り上がっている。今季、広島東洋カープが関東地方で戦った試合の入場者数が昨季と比べ1試合平均2700人増加している。現在まで、東京ドームなど3球場で、今季最多入場者数を記録しているのは広島戦。背景には、近年にないチームの好成績と魅力ある若手選手の台頭がある。
関東地方で戦った23試合(地方球場を除く)の平均入場者数は、2万7618人。昨季の2万4879人を上回る。7月12日の東京ドームでの巨人戦は4万6831人を集め、実数発表を始めた2005年以来の最多入場者数を記録。神宮球場、横浜スタジアムも今季の最多入場者数は広島戦だ。
広島県出身者以外のファンも増えている。3位争いを始めてから球場観戦が増えたという横浜市の大学3年古長千加子さん(20)。「堂林翔太君、今村猛君ら同い年の選手が出てきて、親近感がわく。友達にもカープの若手はイケメンと言われている」と笑う。
関東でのコイ人気にあやかり、テレビ朝日はバラエティー番組で「カープ芸人」という企画を放送。高視聴率をマークした。
マツダスタジアムなど主催試合の平均入場者数は2万1341人。昨季比で3%減だが、5月終了時の1万7千人から大きく盛り返している。全国のコイ党の熱気をさらに高めるには、チームの進撃が欠かせない。
【写真説明】カープファンで赤く染まる東京ドームの左翼スタンド=18日の巨人―広島戦(撮影・坂田一浩)