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2012年8月29日(水) 東奥日報 ニュース



■ 黒石市、連結実質赤字を解消

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 黒石市は28日、2011年度各会計決算について市議会各会派に説明した。11年度一般会計決算は実質収支で4億5114万円の黒字。財政の健全性を示す4指標はいずれも早期健全化基準をクリアし、全13会計を合算した連結実質赤字も解消した。

 市財政課によると、4指標のうち実質公債費比率は前年度と変わらず24.5%(基準25.0%)。将来負担比率は185.6%(同350.0%)と前年比で20.2ポイント改善した。実質赤字比率、連結実質赤字比率はともに赤字を解消しているため算定外。

 11年度一般会計決算の黒字は、昨冬の除雪費用の一部を国の特別交付税や補助金で穴埋めできた点や、たばこ税が当初見込み以上に多かったことなどが要因。市は9月定例市議会に、黒字分のうち1億5930万円を債務の繰り上げ償還に充てるなどの12年度一般会計補正予算案を提出する。

 また11年度国保黒石病院事業会計決算は、単年度で2年連続となる1億6561万円の黒字を達成し、財政健全化法に基づく資金不足額は1億6100万円(資金不足比率3.6%)に圧縮。同年度下水道事業会計も資金不足額は2億9482万円(同92.5%)に圧縮された。

 市企画財政部の後藤善弘部長は「財政健全化は当初予定より早く進んでおり、15年度までの全会計黒字化という目標は達成できる見込みになった。しかし一般会計から他会計への繰り出しは継続する必要もあり、国の動向次第では再び財政難に陥る可能性もある。引き続き気を引き締めて健全化の取り組みを進めたい」と述べた。

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