ヒント。 2

2012.08.29 14:22|日記
昨日の続き。

全体的に暗いので注意して下さい。 はい。




「オレはお前のせいで死ぬのはまっぴらだからな!!」


 ──僕は間違っていたのかな?

 焔が手を離した途端に、僕は力なく考え出した。

 焔は、“僕(瀬名)のせい”で死にかけた──か。その通りかもな。

 バカだよな、僕。今この世界には、焔しか僕の存在を認めてくれる奴がいなかったのに。焔すら、僕を認めてくれなくなっちまった。

 僕の居場所は、どこ? 何が正しくて、何が間違っているんだ? 誰を信じて、何のために生きればいい?

 ──もう、全てわからない。

 怖い……。苦しい……。
 でも、どうして辛いんだろう?

 呆然とここまで考えた彼だが、ふと、何気なく考えたこのことが引っかかる。
 どうして、辛くなるんだろう?

 誰かに傷つけられたから? ──いや、そうじゃなくて。

 どうしたら、辛くなくなるんだろう? 何があっても傷つかなくなるんだろう。

 傷つくのは、どこだ? 心、だよな……。

 この時、僕は悟る。──心なんかなければ、もっと楽に生きられるのではないか?

 心があるから、傷つくんだ。心があるから、迷うんだ。
 心がなければ、何も心配はいらない。居場所がなくても、物事の是非がわからなくても、誰も信じなくても──生きて、いけるじゃないか。

 ほんの一瞬、僕はニヤリと笑う。その冷めた笑みを見た者は、誰もいなかった。
 焔は不機嫌そうに地面を睨みつけていて、その場は沈黙に包まれていた。

 焔を守ろう。僕は焔を見るなりそう決意した。

 意地に近い考え方だった。お前が安全ならいいんだろう? 生きれりゃいいんだろう? ──冷めた動機だった。

 でも、僕が焔を“守って”やろう。そうすれば奴もご満悦だろうから。

 もし自分が僕の代わりに怪我でもしたら、焔はどんな反応するかな? 考えると、なぜだか笑えてきた。

 悲しむだろうな、辛いかもな。心があるから。
 ──ほら、やっぱり生きるのに心は要らないんだよ。むしろ、邪魔だ。

 敵から逃げるのも、焔を守るのも、体さえあればできることだ。会話だって、体があれば容易くこなせるだろう。
 表情なんてものは、作ればいいんだ。かつて”アイツ”には、自分の空元気は見事に見破られた。でもそれは、心のどこかに余計な感情があったからだ。心がない顔には、どんな表情も簡単に貼り付けられる。

 覚悟は、いいか?
 僕は自問自答する。

 沈黙を破る言葉は、すでに用意していた。これが表にでた瞬間、僕は、“変わる”。
 弱くて悩みがちな僕なんかとはおさらばだ。何があっても傷つかない僕になれる。

 僕は、“強く”なる──。

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