ロンドン・パラリンピックが開幕　

　【ロンドン＝鵜飼哲也】障害者スポーツ発祥の地、ロンドンで行われる第１４回夏季パラリンピックの開会式が２９日夜（日本時間３０日朝）、五輪スタジアムで華やかに催され、１２日間の大会が開幕した。

　史上最多となった出場１６４の国と地域が、アルファベット順に入場行進した。日本選手団は選手と役員計１８６人が７７番目に登場した。先頭は旗手で全盲の競泳木村敬一選手（２１）＝滋賀県栗東市出身、東京都世田谷区。同じ競泳の山田拓朗選手のガイドで日の丸の旗を掲げて行進し、続いて選手団はにこやかに小旗を振って観客にアピールした。日本選手団は全１３４選手で２０競技のうち１７競技に出場する。

　式典には五輪に続いてエリザベス女王が出席した。筋萎縮性側索硬化症（ＡＬＳ）で車いすの理論物理学者スティーブン・ホーキング博士が登場し、宇宙の起源などを解説した。６００人の障害者ボランティアによるダンスや車いすの空中ショーなどで盛り上げた。

（中日新聞）