思ったより威圧感のない王者(左)に手応えの名城信男(右)=大阪市内で
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WBA世界スーパーフライ級タイトルマッチ(9月1日、大阪・住吉スポーツセンター)の予備検診が29日、大阪市内であり、挑戦者の元同級王者名城信男(30)=六島=と王者テーパリット・ゴーキャットジム(23)=タイ=はともに異常なし。リーチ以外の体格でまさった名城は「テーパリットは思ったよりきゃしゃ。倒せそう」と手応えを口にした。
挑戦者の名城がニヤリと笑った。初対面のテーパリットの感想を聞かれたときだ。
「正直、ちっちゃい。これほど、小さい相手とやるのは初めて。やりやすい。映像で見たときは、もっとたくましく見えたけど。ま、計量後に大きくなるかもしれないけど。思ったより、きゃしゃ」
検診でも名城の第一印象を裏付けるような数字が出た。名城の方が、身長で約2センチ、打たれ強さの尺度になる首回りで2センチ、胸囲では7・5センチ大きいことが分かった。唯一、リーチがテーパリットの方が約5センチ長く、不利なデータといえるが「もっと長いと思っていた。差が5センチぐらいなら何とかなる」とどこ吹く風。このくらいのリーチ差は想定内ということだろう。
名城は「体も小さいけど、顔も小さい。子供のようなかわいい顔をしている。あの小さい顎にパンチが当たれば倒れると思う」とキッパリ。下馬評では圧倒的にテーパリット有利だが、番狂わせに自信をのぞかせた。 (竹下陽二)
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