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阪神大震災がれき撤去でがん 別男性も8月24日 12時38分
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阪神・淡路大震災の際、がれきの撤去作業をした男性がアスベスト特有のがん、「中皮腫」で死亡した問題で、別の男性も同じようにがんを発症し死亡していたことが分かりました。
新たにアスベスト特有のがんの中皮腫で死亡したことが分かったのは、兵庫県の70代の男性です。
男性は、17年前の阪神・淡路大震災のあと、被災地でがれきの撤去作業に3年近く携わっていました。
去年、男性が亡くなったあと、遺族が、中皮腫になったのはその際に吸い込んだアスベストが原因だとして労災の申請をし、ことし6月に厚生労働省の検討会で労災の認定が決まりました。
阪神・淡路大震災のがれきの撤去作業でアスベストを吸い込み中皮腫になったとして労災が認められたのは、平成20年に30代の男性が初めて認められたのを含め3人となりました。
中皮腫は、通常、潜伏期間が40年前後とされていて、専門家は、震災からまだ17年しかたっていないことを考えると、今後、発症者が増える可能性が高いと指摘しています。
アスベスト問題に詳しい、ひょうご労働安全衛生センターの西山和宏事務局長は「今後、患者が増える可能性が高く、行政は労災の認定を含め、患者への対応を迅速に進めてほしい。また、東日本大震災でも同じような健康被害が出ないよう改めて注意を呼びかける必要がある」と話しています。
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