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地方
「あべのハルカス」が300メートルに到達、高さ日本一に
2012.8.30 10:22
近畿日本鉄道が平成26年春の開業を目指して建設中の複合商業ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)の鉄骨の高さが30日、最終的な高さとなる300メートルに到達した。地上60階、地下5階建ての日本一の超高層ビルがほぼその姿を現した。東京スカイツリーの開業で「高さ」に人気が集まるなか、関西の新名所になりそうだ。
ハルカスは23年2月に地上工事に着手。今月23日に横浜ランドマークタワー(横浜市西区、296メートル)を抜いてビルとして日本一の高さになっていた。30日午前5時22分にクレーンでつり上げた約11メートルの鉄骨を据え付け、300メートルに達した。その後、ビルの側面に『あべのハルカス 300m到達 高さ日本一』の表示が出された。
ハルカスには近鉄百貨店本店や大阪マリオット都ホテルのほか、オフィス、美術館などが入る。大阪市立大病院など医療機関を集めた「メディカルフロア」もでき、58~60階は展望台になる。百貨店は来夏に部分的に開業する。
オフィス部分はすでに約7割で入居のめどがたっているという。近鉄の担当者は「2年後の開業に向け、現状でこの数字なら順調」と手応えを披露する。
大阪・キタでは、JR大阪駅北側の「うめきた」地域が来春開業する一方、ミナミでは南海電気鉄道が31年に南海会館ビル建て替えを予定。近鉄はハルカスを大阪都心の地域間競争を勝ち抜く“切り札”に位置づけている。
世界一の超高層ビルは2010年1月に開業したアラブ首長国連邦・ドバイの「ブルジュ・ハリファ」で高さ828メートル。
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