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2012年8月29日(水) 19:14 |
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巨大地震の被害想定、岡山香川は
国は、南海トラフで巨大地震が発生した場合の被害想定を発表しました。 岡山・香川では、建物の倒壊などで最大4700人が死亡、4万人が負傷するという想定が示されています。
南海トラフで巨大地震が発生した場合、香川県では最大震度7が予測されており、それに伴う揺れと津波、火災などで約5万5000棟の建物が全壊、焼失すると想定されています。 死者は建物の倒壊で2300人、津波で1100人など、約3500人にのぼり、堤防などが正常に機能しなかった場合には、さらに500人が増えると見られています。 一方、岡山県では最大で震度6強が予測されており、揺れと液状化などで約3万4000棟の建物が全壊、焼失すると想定されています。 これによる死者は1200人で、堤防などが正常に機能しなかった場合は、さらに600人増えると考えられています。 今回、国が示した被害想定は、岡山県と香川県がこれまでに発表していたものを大きく上回る結果となりました。 また、国が示した浸水予想では、岡山市や倉敷市、瀬戸内市など、沿岸部の広い範囲で津波による浸水被害を想定しています。 特に震度6強の揺れになると、津波が押し寄せる前に堤防が壊れていることも考えられます。 岡山市南区では、児島湖の締め切り堤防などが地震で機能しなくなった場合、近くを流れる笹ヶ瀬川や倉敷川などから津波が川をさかのぼり、干拓地などの広い範囲で1メートル以上の浸水が予想されています。 倉敷市玉島のJR新倉敷駅は、国の示した浸水予想で、この駅は4キロ程離れた高梁川から津波が押し寄せ、岡山市南区と同様に1メートル以上の浸水が予想されます。 一方、香川県の浸水分布予想では、高松市や坂出市など広い範囲で浸水が予想されています。 高松市木太町周辺は、海から数キロ離れています。 しかし、このエリアは、詰田川と春日川という2つの川に挟まれているため、津波が押し寄せてきた場合、津波が川をさかのぼり、一帯が広く浸水する可能性が高いと見られています。 国の想定では、同じ津波でも、住民の避難の意識が高く早めに避難できていれば、香川県の津波による死者は1100人から200人に減らすことができることもあわせて発表しています。
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