【ベルリン=田中暁人】電機大手が高精細技術をテコにテレビや電子看板で新市場開拓を狙う。ソニーは29日、フルハイビジョン(HD)の約4倍の解像度を持つ「4K」と呼ばれる高精細映像を表示する84型の液晶テレビを年内にも発売すると発表。パナソニックも同日、4K技術を使った裸眼で楽しめる3次元(3D)大型ディスプレーを開発したと発表した。
両社とも、31日からドイツのベルリンで開かれる欧州家電見本市「IFA」で展示する。ソニーが4Kテレビを発売するのは初めて。
4K映像はソニーが高シェアを持つ映画館向けプロジェクターなどで普及が進む。テレビに応用することで既存のフルHDより、きめが細かい映像を大画面表示できる。84型4Kテレビは韓国のLG電子がこのほど韓国で発売したほか、東芝も来年発売する見通し。
既存薄型テレビの価格下落でテレビ大手の業績は低迷している。付加価値を向上させてテレビ事業の採算改善につなげられるかが問われる。
パナソニックは専用メガネ無しで3D映像を見られる103型のプラズマディスプレーを開発したと発表した。裸眼で見られる3Dディスプレーとしては世界最大とみられる。電子看板などの業務用途を開拓する。
専用タッチパネルを操作して画面内の3D映像を自在に動かして表示できる新システムも開発した。裸眼3Dディスプレーは自動車のショールーム向け、3Dシステムは医療教育システムなどへの展開を目指す。
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