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アンチエイジングとは、アメリカの医学の分野で生まれた考え方のひとつ。アンチとは「抗する」、エイジングとは「加齢」、つまり「抗加齢」という意味です。アンチエイジングというと「若返り」というイメージが強いかもしれませんが、現代の医学をもってしても、歳を逆行させることはできません。40歳代なら40歳代の、50歳代なら50歳代なりの、そのとき最高の健康「オプティマル・ヘルス」を目指すというものです。
オプティマル・ヘルスは、病気はもちろん、病気未満のプチ病・プチ不調もない100点満点の健康状態のこと。このオプティマル・ヘルスが連続すると、健康長寿につながります。実際、100歳以上ですこやかな人を調査してみると、オプティマル・ヘルスをずっとキープしてきた人が多いことがわかっています。

もっとも、若い世代にとっては、そんな健康長寿の話なんて、まだ興味がわかない、という人も多いかもしれません。「でも、アンチエイジングは20歳代や30歳代から意識してほしいもの」と青木晃ドクターは語ります。例えば20歳代から冷え性、むくみ、だるいなどのプチ病プチ不調をなくして、オプティマル・ヘルスをキープしていると、40歳代になったとき、外見も体の中もまだまだ20歳代後半ぐらい若々しくキレイでいられるからです。若返りはできなくても、老化のスピードを遅くすることはできる、これがアンチエイジングなのです。 |
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| アンチエイジングを支えるもの、それは自律神経です。自律神経は本来、昼間は活動モードの「交感神経」が優位になり、夜はリラックスさせる「副交感神経」が働き、体のリズムを整えています。一年単位では、暑い夏は体を休ませる副交感神経が働き、寒い冬は交感神経が優位になり、体を調節しています。しかし、現代社会のように、夜でも照明や通信手段が完備されていて、昼間と同じように活動できたり、一年中空調された部屋で、寒い思いも、汗をかくこともしないでいると、自律神経はいとも簡単に乱れてしまいます。放っておくと、頭痛や肩こり、腰痛、息切れなど、さまざまな不調に悩まされることに…。現代では、この自律神経の乱れによって、100点満点の健康「オプティマル・ヘルス」が達成できないケースが大変多くなっているのです。逆にいえば、自律神経を整えることは、オプティマル・ヘルスに一歩近づくこと、つまりアンチエイジングにつながるというわけです。 |
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バスタイムには、なまくらになった自律神経を整えるとても高い効果があります。特に湯の温度が二つの自律神経をうまく刺激して、働くように仕向けてくれるのです。まず、ぬるめの湯には副交感神経を刺激して、血圧を下げ、リラックスさせる効果があります。熱い湯には交感神経を刺激して、気分をしゃっきりさせる効果があります。この二つ働きを上手に利用すると、自律神経のバランスを整えやすくなるのです。

自律神経を整えると同時に、リンパ管「体の下水道」の流れをよくして、体を浄化することも大切。バスタイムには、この流れをよくする働きもあります。
湯船につかって体が温まると、血行がよくなるとともに、リンパの流れもよくなります。また、浮力によって関節の動きがよくなると、リンパの流れも高まります。さらに、「青木Dr.式リンパさらさらエクササイズ」を行えば、高い相乗効果が期待できます。 |
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