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携帯電話大手3社、自衛隊と仙台で訓練 通信機材ヘリで運搬
 | 自衛隊のヘリコプターで通信機材を被災地に搬送する訓練 |
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携帯電話大手3社は29日、災害時の通信機能の早期回復に向けた陸上自衛隊との共同訓練を、仙台市若林区の自衛隊霞目駐屯地で行った。東日本大震災で多くの基地局が機能しなくなったことを踏まえ、ヘリコプターで復旧機材を運ぶ訓練などに取り組んだ。 NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクが参加し、1社ずつ実施した。ドコモは基地局の電源を回復させるバッテリーや燃料などの運搬訓練を行い、関連会社ドコモエンジニアリング東北(仙台市)の技術者4人が積み込んだ。 実際に約10分間、仙台市上空を飛行し、運び出すまでの作業をした担当者は「ヘリ内は予想以上にスペースがあった。機材をどう効率的に詰め込むかがポイントになる」と語った。 他の2社は、それぞれ小型基地局の機材を運んだ。KDDIの菅野養一東北総支社長は「現地に到着後、約1時間半で組み立てを終え、基地局を稼働させるのが目標だ」と話した。 3社はNTT東日本とともに自衛隊と災害時の協力協定を結んでおり、自衛隊は震災で、NTTの衛星公衆電話を気仙沼市などにヘリで運んだ。訓練は2008年、10年に続いて3回目。
2012年08月30日木曜日
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