東日本大震災:マダラのセシウム 出荷停止長期化に懸念
毎日新聞 2012年08月29日 10時43分(最終更新 08月29日 11時41分)
東京海洋大の水口憲哉名誉教授(海洋生態学)によると、マダラは海底に生息する魚介類を餌にするため、他の回遊魚に比べて高い値のセシウムが検出されやすい特徴があるという。水口名誉教授は「基準値超えは、起こるべくして起こった。マダラは特定の水域だけに生息したり、広範に移動するものもある。汚染の実態解明のため、マダラだけでなく、あらゆる回遊魚について、生息域全体で調査を進めるべきだ」と指摘する。【神足俊輔、高橋真志、神保圭作】