東日本大震災:マダラのセシウム 出荷停止長期化に懸念

毎日新聞 2012年08月29日 10時43分(最終更新 08月29日 11時41分)

基準を超える放射性セシウムが検出され、焼却処分のため清掃工場に搬入されたマダラ=青森県八戸市内で2012年6月23日、神崎修一撮影
基準を超える放射性セシウムが検出され、焼却処分のため清掃工場に搬入されたマダラ=青森県八戸市内で2012年6月23日、神崎修一撮影
国がマダラの出荷停止を指示した海域
国がマダラの出荷停止を指示した海域

 水産庁によると、マダラは青森県沖から千葉県の銚子沖の太平洋近海に分布。青森県の近海で水揚げされた他の魚種からは高濃度のセシウムが検出されていないため、同庁と青森県の担当者は「南方で汚染されたマダラが北上し、たまたま八戸沖で漁獲されたのではないか」と推測する。マダラは他の魚種に比べ高い値のセシウムが検出されることが多く、宮城県でも5月から出荷停止が続く。

 青森県の気掛かりは出荷停止期間の長期化だ。昨年の県内太平洋沿岸のマダラ漁獲量は約4000トンで、漁獲高は約11億4000万円。出荷停止が長引けば、基幹産業の漁業に大きな影響が出る。漁業関係者は収入減や、他魚種への風評被害を懸念しており、県漁協連合会(県漁連)は「早期に賠償がなければ生活が立ち行かなくなる」と訴える。

 出荷停止解除は、検査で1カ月以上安定的に低い値が続くことなどが条件。水産庁は「消費者のことを考えると、出荷停止やその解除が繰り返されることは避けたい」と解除に慎重な姿勢を示している。

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