海外企業の特許権乱用監視強化へ=韓国公取委

海外企業の特許権乱用監視強化へ=韓国公取委

2012年08月29日14時49分
[ⓒ聯合ニュース]
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  【ソウル聯合ニュース】韓国取引委員会高官は29日、「多国籍企業に対する特許技術の依存度が高い分野で特許権を乱用する例が多く、監視を強める」と述べた。

   事業活動を妨害するため、不当に特許訴訟を提起したり、関連市場への参入を防ぐ行為には厳重に対応する方針だ。米アップルとの特許訴訟で多額の損害賠償金を支払うよう命じられたサムスン電子のようなケースが再発することを避けたい狙いがあるとみられる。

   公取委は不正行為が摘発されると、直ちに調査に着手する構えだ。情報技術(IT)分野ではソフトウエアや企業用サーバーなど、海外企業が独占している領域での不正行為を集中的に監視する。多国籍企業と国内企業が締結した知的財産権のライセンス契約に関する実態調査にも乗り出す。

   製薬分野では新薬特許権者の特許権乱用について調べる。同分野はITのようにグローバル企業の技術支配力が強く、国内企業は劣勢に立たされている。新薬特許契約を公取委に申告するようにするほか、標準契約書を作成し、公正な競争を促す。

   機械、化学などではライセンス契約の実態を把握し、特許満了後もロイヤルティーを受けるなどの違法行為には制裁措置を取る。

   韓国企業が海外に支給する特許権使用料は1年間で約10兆ウォン(約6927億円)に上る。国際収支統計上の「知的財産権など使用料」は今年上半期(1~6月)に43億ドル(約3379億円)となった、
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