消費増税:野田首相、小沢元代表と再び物別れ
毎日新聞 2012年06月03日 20時25分(最終更新 06月03日 20時41分)
野田佳彦首相は3日、民主党本部で小沢一郎元代表と会談し、消費増税法案の今国会成立へ向け「衆院採決の環境整備をするために政党間の協議をしなければならない」として自民党との修正協議に入る方針を伝えた。元代表は「野党と協議すること自体は当たり前」と協議入りは容認したが、法案に反対する姿勢は崩さず、5月30日の会談に続き再び物別れとなった。
再会談は輿石東幹事長も同席し約1時間に及んだ。首相は「社会保障と税の一体改革は待ったなしだ。行政改革や経済の再生もしっかりやり抜くので賛同を得たい」と要請。元代表は「消費大増税が先行しては国民は納得しないのではないか」と反論した。
会談後、元代表は記者団に「前回と同じような平行線になった。賛成できないということは反対ということだ」と明言。離党については「考えていない。民主党が国民に期待される政権であることを誰よりも望んでいる」と語った。【新垣和也】