天文ショー再び:6日に金星が太陽面通過…4日は部分月食
毎日新聞 2012年06月02日 11時09分(最終更新 06月02日 11時21分)
金星が黒い点となって太陽の前を横切る「金星の太陽面通過」が、6日午前に日本全国で観測できる。次に見られるのは105年後で、今世紀最後の機会となる。4日夜には、月の一部が徐々に欠ける「部分月食」もあり、天気予報が気になる日が続きそうだ。
金星の太陽面通過は太陽、金星、地球が一直線に並ぶことで起きる。6日午前7時10分ごろから約6時間半かけて、金星が太陽の前を左から右へ横切る様子が全国ほぼ同じ時刻に観察できる。105年後の2117年12月に日本でも見られるが、それまで世界のどこでも機会はなく、国立天文台は「おそらく地球上の誰にとっても最後のチャンス」と、観察を呼び掛けている。
観察には日食観察用のグラスが必要だ。日本眼科学会によると、5月21日の金環日食の後500人以上が目の異常を訴えており、同学会は「今度は観測時間が長いうえ、太陽光も強い。日食観察用グラスを必ず使ってほしい」と呼びかけている。