円・人民元:初日取引量は98億円 直接取引始まる
毎日新聞 2012年06月01日 21時51分(最終更新 06月01日 22時32分)
東京市場の人民元の取引量は、ドルの2000分の1に過ぎない。取引量が少ないため、銀行は人民元を安く調達できず、手数料を引き下げられないためだ。日中貿易における決済通貨は現在、ドルが6〜7割を占めており、人民元は1%に満たない。しかし、今後は人民元需要が増えると見込まれる。
みずほコーポレート銀行国際為替部の白木成尚氏は「現状はまだ取引量は小さいが、潜在的なニーズは強い。取引が増えれば収益の機会も増え、顧客に利益を還元できる」と期待している。【窪田淳、北京・井出晋平】