円・人民元:初日取引量は98億円 直接取引始まる

毎日新聞 2012年06月01日 21時51分(最終更新 06月01日 22時32分)

円と元の直接取引が始まり、画面に表示された為替レート=東京都中央区のトウキョウフォレックス上田ハーローで2012年6月1日午前10時44分、手塚耕一郎撮影
円と元の直接取引が始まり、画面に表示された為替レート=東京都中央区のトウキョウフォレックス上田ハーローで2012年6月1日午前10時44分、手塚耕一郎撮影

 円と中国人民元の直接取引が1日、東京と上海の外国為替市場で始まった。市場関係者によると東京市場で初日に取引された人民元の取引量は約8億元(約98億円)。「初日としてはいい滑り出し」(関係者)との評価があるものの、現状ではドルを介した取引が圧倒的に大きい。手数料引き下げなど直接取引によるメリットを実現するには、一層の取引拡大が求められる。

 東京市場ではこの日、1元=12円33銭近辺で初値をつけた後、やや円が買われたが、大きな変動はなかった。一部、大手商社の注文を受けた取引もあったという。上海市場でも1元=12円30銭近辺で推移し、東京市場との開きはなかった。

 直接取引で期待されるのは手数料引き下げによる人民元の調達コストの削減だ。従来は円と人民元を交換する際、いったんドルを介していたため、円→ドル、ドル→人民元と2回交換する必要があった。これが円→人民元の1回で済むことになり、ドル変動による為替リスクもなくなる。

 為替手数料は、銀行が提示する交換レートの売値と買値の差額で示される。この日スタートした直接取引では、この差が1元あたり0.35〜1銭程度で、従来取引とほとんど変わらなかった。

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