洗濯マーク:国際規格に統一…14年度以降 絵から図形へ
毎日新聞 2012年06月01日 19時51分(最終更新 06月01日 20時31分)
経済産業省は1日、市販の衣料の洗濯方法を説明する日本工業規格(JIS)の「洗濯絵表示」を改正し、14年度以降に国際標準化機構(ISO)が定めた国際規格に統一する方針を明らかにした。輸入衣料を国内で販売する場合、JIS表示を新たに付ける必要があり、海外から「非関税障壁」とみなされる恐れがあるためという。経産省は「輸入業者のコスト削減にもつながる」と話している。
ISOの洗濯絵は欧州約20カ国を中心に普及し、アジアでは中国が採用している。
アイロン掛けに適した温度は、JIS表示はアイロンの中に「高」「中」「低」の文字で示しているが、ISO表示はアイロンの中の黒丸の数(1〜3個)で表示する。適した乾燥方法についても、JIS表示は衣服などの絵で表示しているが、ISOは図形で表示されている。従来に比べて分かりにくくなるものもあり、経産省は消費者庁と具体的な周知方法や期間を検討する。【丸山進】