提案を受けた。
たしかにそれも一理ある。
ありがたい提案だと思った。
同時に、ある1つの苦い記憶を思い出した。
書いたもの勝ちなのだ。
私が、煙草を吸っていた頃だ。その一時期以来吸ったことはない。
そのころも吐いてばかりだった。
何が辛かったのか覚えていないけど、辛くて辛くて辛かった頃。
SNSの日記なんかも全部消してしまっていた。
色んなつながりを切ってしまおうと思っていた。
そんなとき、当時付き合っていた恋人が言った。
「○○ちゃん(別の女の子)の日記が最近全部消されてて、最近ネガティブなつぶやきばかりしているし、本当に心配なんだけど、大丈夫だろうか」
書いたもの勝ちなんだな、と、思った。
ーーー
上の階からショパンが聞こえる。
ショパンを聞きながら、私はベッドになる。