東京電力:「東京電力病院」売却を検討 社員の反発必至
毎日新聞 2012年07月19日 20時02分(最終更新 07月19日 20時21分)
東京電力は、社員と家族、OBが利用できる「東京電力病院」(東京都新宿区)を売却する検討に入った。政府が18日、電気料金値上げを巡り、病院関連費用7億3000万円を原価から除く方針を決め、運営継続は困難と判断したとみられる。ただ、労働組合の反発は必至で、売却先も決まっていない。
東電病院を巡っては、所属する医師や看護師が福島第1原発事故後に被災地で医療支援に従事しており、売却対象に含まれていない。一方、6月27日の株主総会に出席した筆頭株主・東京都の猪瀬直樹副知事は「稼働率が低く、売却すべきだ」と提案。勝俣恒久会長(当時)が「早急な検討課題としたい」と答えていた。【和田憲二】