台風の影響で定期便の入港がなく、野菜など生鮮食品が少なくなっているスーパー=27日、北大東村のJAおきなわ北大東支店(上地順子通信員撮影)
相次ぐ台風接近を受け、沖縄本島と宮古、石垣をつなぐ貨物船は22日からほぼ欠航しており、運航再開の見通しも立っていない。交通・物流を船便に頼る「離島の離島」では、旧盆を前に物資が不足したり、書き入れ時の観光業が大打撃を受けたりと深刻な状況に陥っている。本島と周辺離島を結ぶ船便も長期間欠航し、複数の離島で食料品不足が発生。台風14号の進路次第ではさらに欠航が続くため不安が広がっている。
八重山諸島は7月末ごろから台風9、11、13、14、15号が相次いで接近。石垣島と周辺離島をつなぐ船便の中でも波照間航路は欠航が多く、今月に入り終日運航したのは数日しかない。 日本最南端の有人島、波照間島で商店と民宿を家族で経営している仲底美貴さん(38)は「7月末から船の欠航が多く、民宿の客も商店の品物も入らない。島の生活が成り立たない。観光は夏場がピークで冬に取り返すことはできない。非常に厳しい状況だ」と危機感を募らせる。
宮古島市平良のマックスバリュ宮古西里店では、生鮮食品や牛乳、パンなどが品切れ。旧盆に向けて急きょ供え物用の青果を空輸するなど対応に追われた。同店の末吉清一店長は「何とか早く回復してほしい。旧盆に向けて何とか良い品物をしっかり提供できるようにしたい」と話した。
18日以降、定期便が入港していない南北大東島は野菜類など生鮮食料品を中心に品薄状態。北大東村は27日から小中学校の新学期が始まっており、同村教育委員会は今後の学校給食の材料不足を想定し、農家などから野菜の提供を募っている。南大東村も同様で、Aコープ南大東店の山下典子店長は「これ以上船が遅れるとお盆や学校給食にも影響が出る」と心配した。
23日からフェリーが運休している伊平屋村の田名スーパー(共同売店)は、飲料・食料品が27日でほぼ売り切れた。村内で開いている店がほかになく、同店に客が集中し、停電も続いている。新垣仁美主任は「残っているのは缶詰などだ。旧盆用商品の注文があるが、間に合わないかもしれない。旧盆までに復旧してほしい」と願った。
伊是名村仲田共同売店の石原昌勝店長によると、同店も野菜が全くなく、冷蔵食品もほぼ完売した。
渡嘉敷村のJAおきなわ渡嘉敷支店はラーメンや野菜、冷凍商品が若干残ってはいるが、通常の3割ほどの品ぞろえしかないという。座間味村では食料品を扱う店舗が臨時休業しているため、村民は備蓄した食料品で対応している。
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