オリックスのイタリア人右腕　マエストリは年俸２２０万円、寮暮らしでも天国

2012年08月28日17時00分

「こんなに快適なところで暮らして、本当にいいのか？」

　２６日の対西武戦に先発し、初完投（４安打１失点、１１奪三振）で２勝目（１敗）を挙げたオリックスの外国人・マエストリ（２７）。７月に年俸２２０万円で契約、オリックスの寮で暮らし始めたある日、こう言ったそうだ。

　イタリア生まれのイタリア育ち。０６年のＷＢＣや翌０７年の世界野球選手権で登板した姿がメジャーのスカウトの目に留まり、０８年にカブスへ。２Ａまで昇格したものの、１１年に解雇。その後、米独立リーグやオーストラリアでプレーし、今年３月から四国アイランドリーグに。オリックスの三軍相手のピッチングが、駆け込み補強につながった苦労人だ。

　四国時代は狭いアパートに日本人選手と２人で住んでいたとか。それがオリックスに来て、月々の給料もアップ。４万円の寮費を払えば食事、洗濯の心配はなく、個室も確保される。「寮暮らしは快適だ」と大喜びらしい。

　片言の日本語もしゃべれるし、二軍では毎晩のように出掛けてテキトーに息抜きもしていたようだ。といっても、門限に遅れるとか、朝の点呼にいないということは皆無。朝の散歩のコースを間違ってショートカット、スタッフに注意されると、もう１周余計に歩こうとしたくらい。チーム内での評判もいい。

　１４０キロ台後半の速球とスライダーを武器に連敗を３で止めたマエストリが、オリックスでジャパニーズドリームをつかむかもしれない。

▽京セラドーム大阪＝２万２０２９人（西武１１勝５敗３分）

西武０００　００１　０００―１

オリックス２２１　０００　２０Ｘ―７

（勝）マエストリ２勝１敗　（敗）岡本洋１敗

（本）李大浩２１号

（日刊ゲンダイ2012年8月27日掲載）

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