Firefox 15.0がリリースされました。
本バージョンはアドオンを原因とするメモリリークの防止や起動の高速化、サイレントアップデートの採用など様々な改良が加えられたものとなっています。
すでにFirefoxをご利用の方は、ヘルプメニューよりアップデートが可能となっています。

本バージョンにアップデートすることで使えなくなるアドオンはほとんどなく、従来の環境を保ちつつレスポンスの高いブラウジングを楽しむことができるようになっています。
Firefox 15.0の主な新機能・改良点などは以下の通りです。
■サイレントアップデート。
オプション→更新にて、[自動的に更新をインストールする]が選択可能となり、今後の更新をスムーズかつ高速に行うことができます。

■ネイティブPDFのサポート
■SPDYネットワークプロトコル v3に対応
Googleアプリなどを高速化することができるプロトコルの新バージョンが利用可能となりました。v2はすでにデフォルトで有効化されていますが、v3を有効化するにはabout:configにて[network.http.spdy.enabled.v3]の値を[true]にする必要があります。

■パフォーマンスを向上させる圧縮テクスチャの対応など、WebGL機能を改良。
■メモリ使用の最適化
Adblock Plusや、VodeoDownloadHelper、Greasemonkey、Firebugなど多くのアドオンを長時間利用することで発生するメモリリークを防止しメモリ使用量を削減。これにより大量のメモリを消費したりFirefoxがクラッシュする頻度が激減しました。

その効果は上のグラフにあるように大きなもので、タスクマネージャで確認できるのはもちろん、体感的にも軽くなっているのがわかるほどです。
参考記事:
Firefox 15 plugs the add-on leaks■オプションウィンドウをタブとして開くことが可能に。

この機能を有効にするにはabout:configを開き、[browser.preferences.inContent]の値を[true]にする必要があります。
■検索バーからの検索を高速化。
■「タブを上部に表示」メニューが省略化され、常時上部表示に。
関連記事:
Firefox 15.0Betaで消えた「タブを上部に表示」メニューを復活させる方法。■開発ツールにJavaScriptデバッガを統合。
■コマンドラインツールの搭載。
開発者向けツールにコマンドライン機能が追加されました。この機能を有効にするにはabout:configにて[devtools.toolbar.enabled]を[true]にする必要があります。

有効後はCtrrl+Shift+Vでツールが起動します。また、コマンドラインに[help]と入力することで、コマンド一覧などを見ることができます。


■インスペクタに新しいレイアウトビューを追加。
■CSS word-breakプロパティを実装。
■高精度イベントタイマーを実装。
■サイトのデスクトップ向けレイアウトとモバイル向けレイアウトを切り替えられるレスポンシブデザインツールを追加。
■Opusオーディオコーデックにネイティブ対応。
■source要素のmedia属性に対応。
■audio/video要素のplayed属性に対応。
リリースノート(en)以上のように、パフォーマンスの向上をメインとした多くの改良が施されたものとなっています。
Firefoxユーザーはもちろん、他のブラウザをご利用の方もこの最新ブラウザを試してみてください。
ダウンロード:
Firefox 15.0(mozilla.jp)*本記事執筆時点ではまだダウンロードは提供されていません。
グローバルサイト(
http://www.mozilla.org/en-US/firefox/all.html)では本日よりダウンロードが可能となっています。
<関連記事>
■【Firefox 15.0 Beta1】リリース。■【Firefox 15.0a2】リリース。■【Firefox 14.0.1】リリース。■Firefox 15.0Betaで消えた「タブを上部に表示」メニューを復活させる方法。