武雄市長がおかしな発言をしているということで、IT関係者から嘲笑されているが。……そのわけは?
※ IT技術者向けの話。
──
武雄市長がおかしな発言をしている。
→ ひろみつ先生 しっかりしてください
とこがおかしいかは、IT関係者ならば一目瞭然だろうから、いちいち解説しない。
比喩的に言えば、自分で勝手に素っ裸になって、街中に出ておいた阿呆が、「人の裸を見る奴はけしからん!」と怒っている、という状態か。
案の定、はてなブックマークでは、物笑いの種だ。
→ http://b.hatena.ne.jp/entry/hiwa1118.exblog.jp/16698555/
→ http://b.hatena.ne.jp/entry/s/www.facebook.com/keisuke.hiwatashi.9/posts/482159161803955
物笑いにされて、あわてて flickr のダダ漏れ状態を止めたようだが、他のページは(現段階では)いまだに放置されているようだ。
→ http://matome.naver.jp/odai/2134580494068720601
──
この市長は、どこがおかしいか? 経歴を見ると、「東大経済学部卒」で、官僚の経験がある。その後、自治体に立候補した、ということのようだ。
で、「日本ツイッター学会長」を名乗るだけでなく、市長として、市のサイトを Facebook にしたりしている。
以上を一言でいえば、こうだ。
「自分はすごく IT に詳しい先端的な政治家だ、と見せたがっている」
で、そう見せたがっているのだが、実は何も知らない。そのせいで、とんでもないことになっている。
たとえば、市のサイトを Facebook にしているわけだが、「そのおかげで経費を節減した」と自慢している。だが、ホームページの経費なんて、たいしたことはない。レンタルサーバの費用なんて、無視できる程度の少額だ。
むしろ、 Facebook なんかにすると、サイトの構築が面倒になる。普通の HTML のページを単に FTP でアップロードするのと違って、あれこれと制約された状況で奇妙なページを作ることになる。
一番駄目なのは、サイトの全体が、Facebook と別サイトとの二重構造になっていることだ。つまり、名目的なページと実体的なページが分離している。
たとえば、次のページを開く。
→ http://ja-jp.facebook.com/takeocity/app_236453269710449
普通のページに見えるが、そのページを保存してから開くと、中身がほとんど空っぽである。Facebook のタイトルだけがあって、肝心の情報内容がない。
では、それはどこにあるかというと、別のサイトにある。
→ http://www.city.takeo.lg.jp/
これが武雄市のホームページの本体だ。そして、そこにはあえて接続しにくくしておいて、Facebook のページから見るように誘導している。
つまり、二重構造にすることで、わざわざ手間をかけているわけだ。アホらしいとしか言いようがないが。
で、Facebook のページで Google 検索すると、何も表示されない。本当ならば「 Google 検索結果の一覧」が表示されるはずなのだが、それは表示されない。ひどいね。
仕方がないから、Google のサイトに行って、Google の方から検索すると、Facebook ページではなくて、ホームページの方がヒットする。たとえば、これだ。
→ Google 検索結果
で、ここをクリックすると、「 Facebook ページへ行け」といううるさい表示が出る。
──
呆れた。まったく、何やっているんだか。市のホームページの作成業者に、たっぷりとお金を恵むために、二重の手間をかけているのだろうか?
ま、たっぷり金をかけようが、それで使えるサイトができるなら、まだ我慢ができる。しかし、このサイトでは、得たい情報を得ることができない。
ちなみに、次の情報を得たくても、得られない。
「転校」「死亡届」「転入届」
どの語を入力して「サイト内検索」をしても、結果は何も得られない。ひどいね。
ちなみに、普通の自治体ならば、そんなことはない。ちゃんと求める情報を得られる。
──
結論。
「おれは利口だ」と自惚れている奴に限って、途方もない無知である。
( ※ 「橋下市長の悪口を言うな!」と怒らないでください。 (^^); )
2012年08月28日
この記事へのコメント
コメントを書く