焦点:アップル・サムスン訴訟、部品取引には影響せず
関係筋が今年明らかにしたところによると、エルピーダメモリ(ELPDF.PK: 株価, 企業情報, レポート)は、自社で生産するモバイルDRAMの50%以上をアップルに供給。
サムスンは、アップルへの半導体メモリー供給では主に東芝(6502.T: 株価, ニュース, レポート)やSKハイニックス(000660.KS: 株価, 企業情報, レポート)と、薄型パネル分野ではLGディスプレー(034220.KS: 株価, 企業情報, レポート)と競合している。
アナリストによると、サムスンは世界のモバイルDRAM市場で約70%のシェアを持つが、アップルは自社で必要なモバイルDRAMのうち40%しかサムスンから調達しておらず、エルピーダーやSKハイニックスなどが恩恵を受けているとみられる。
次期iPhone向けに薄型パネルを供給するとの観測が広がっているLGディスプレーは、27日の株式市場で4%以上値上がりした。
KDB大宇のソン氏は「サムスンもアップルへの依存を減らすため、クアルコム(QCOM.O: 株価, 企業情報, レポート)など新規顧客の開拓を進めている。中・長期的には良い戦略だろう。アップル向けの部品は、アップルの交渉力が非常に強いため、総じて利益率が低い」と指摘。
「アップルとサムスンの関係が悪化すれば、短期的には他の部品メーカーが恩恵を受ける可能性があるが、利益率の面から言えば、サムスンが不要と考える部品取引にうまみがあるとは思えない」との見方を示した。
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