焦点:アップル・サムスン訴訟、部品取引には影響せず
[ソウル 27日 ロイター] 韓国のサムスン電子(005930.KS: 株価, 企業情報, レポート)はスマートフォン(多機能携帯電話)をめぐる特許訴訟で米アップル(AAPL.O: 株価, 企業情報, レポート)から激しい攻勢を受けているが、両社の部品取引関係に悪影響が及ぶ可能性は低い。
サムスンは、アップルが設計した「iPhone(アイフォーン)」「iPad(アイパッド)」向けのマイクロプロセッサーを同社に独占供給している。
サムスン電子は、米連邦地裁陪審団がアップル勝訴の評決を出したことを受けて、26日早くにソウルで緊急会議を開催したが、会議を主催したのは権五鉉・最高経営責任者(CEO)ではなく、崔志成・副会長とモバイル部門を統括する申宗均氏だった。
同CEOは主に部品部門を統括しており、携帯電話部門と部品部門の厳格なファイアウォールをアピールするサムスンからの強いメッセージといえる。
サムスンは陪審団の評決に控訴する構えを示しているが、多額の利益を生むアップルとの部品取引契約を失う事態は避けたいとみられる。
<あまりにも重要な関係>
サムスンは「iPhone」「iPad」向けのマイクロプロセッサーのほかにも、DRAM、NAND型メモリー、薄型ディスプレーをアップルに供給している。
サムスンの法律顧問が報道機関に明らかにしたところによると、サムスン製の部品はiPhoneの部品コスト全体の26%を占めている。 続く...
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