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大津中2自殺「真相究明を」嘉田知事、第三者委に期待感

京都新聞 8月28日(火)23時29分配信

 滋賀県の嘉田由紀子知事は28日の記者会見で、大津市の中学2年生(当時)が昨年10月に飛び降り自殺した問題を再調査する市の第三者委員会が発足したことについて「真相を究明し、社会的にも納得のいく報告をいただきたい」と期待を示した。
 嘉田知事は、いじめ問題の全国的な広がりを踏まえ、「被害を受けた子どもの親の事実を解明してほしいという願いが、大きなうねりとなっている」と指摘した。その上で遺族側が推薦する学識者らを大津市が委員に加えたことを「画期的な判断」と評価した。県もいじめ問題の対策を検討する専門家委員会を近く立ち上げる方針で「(いじめ防止のために)どういう制度をつくればいいか議論を詰めていきたい」と強調した。
 県の児童福祉行政にも深く関わる立命館大の野田正人教授が大津市の第三者委員会の委員就任を辞退したことについて、「ご自身で配慮して辞退されたのは冷静な判断ではないか」と理解を示した。 自殺した生徒の遺族が県中央子ども家庭相談センター(児童相談所)に相談した内容を野田教授が他人に漏らしたと遺族側が疑ったことがきっかけだが、嘉田知事は「児童相談所から情報を漏らしたことはないと報告を受けている。野田先生とも直接話をしたが身に覚えがないということだった」と報告した。

最終更新:8月28日(火)23時39分

京都新聞

 

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