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 リスについて(2月9日、10日実施)

クマ牧場なのに、なぜクマではなくてリスの話しなのか…?実は、クマ牧場では20年以上もリスを飼育しているのですが、意外と皆さんに知られていないのです。なので、今回は、少しでも多くの人にクマ牧場ではリスも飼育していることをわかっていただきたいとの思いから、今回は「リスについて」のお話しをしましょう。
 リスは、げっ歯目という種類の動物で、実はネズミと同じ仲間なんです。げっ歯目の一番大きな特徴は前歯です。上下2本づつの前歯が死ぬまで伸びつづける仲間なのです。ハムスタ−(キヌゲネズミ)のように人の手の上に乗るくらい小さいものから、1mをこえる大きなものまでいろいろいます。南アメリカのアマゾンに住んでいるカピバラは世界で一番大きなネズミのなかまです。ネズミというと、ドブネズミのように、暗く汚い所に住んでいる悪者といったイメ−ジがありますが、悪さをするネズミの仲間はほんの一部です。
 北海道には3種類のリスが住んでいます。エゾリス・エゾシマリス・エゾモモンガです。この3種類のリス達はどんな特徴で、どんな所に住んでいて、どのような生活の仕方をしているのでしょうか・・・?
住みかは、ミズナラ(ドングリ)やクルミなどリスの好物がたくさんある林や、冬でも葉の落ちない針葉樹林(マツ類)などに住んでいますが、農家の周辺や公園などでも見ることが出来ます。また、道路を横切って反対側の森に渡っているエゾリスの姿もたまに見ることもあります。
 エゾリスは冬眠をしません。夏と冬には毛換わりをします。夏には冬に着ていた長いフワフワの毛をぬいで短い毛になり、耳毛もなくなります。アゴからお腹にかけては一年中白い毛が生えています。個人的には、冬毛のエゾリスの方が可愛らしくて好きです^^。
これは、モモンガやシマリスも同じです。エゾリスは木の上で生活することが多いのですが、親になると地上にも降りてきます。巣は、木の穴(樹洞)や木の枝の間に作ります。活動は主に朝と昼間ですが、秋には冬の準備の為に朝から夕方まで忙しく動き回ります。
 エゾシマリスは、冬眠をします。頭からシッポの付け根まで黒い5本の線〈縞模様〉が入っています。夏と冬に毛換わりをしますが、見た目はあまり変わりません。冬眠の一ヶ月前から準備を開始し、10月から4月頃まで約半年間は寝て暮らすことになります。他の冬眠動物と違って冬眠前に体に脂肪を蓄えたりはしませんが、その代わり地下の巣の中に沢山の食べ物を蓄えておきます。冬眠中の体温は3~8℃くらいまで下がり(活動期37~38℃)、地中温度とほぼ同じ体温を保つ不思議な体質を持っています。呼吸数も20秒に1回位まで減ります。巣の中を見ると、まるで死んでいるように見えますが、7~10日に1回程度は目を覚ましてエサを食べます。
地上での生活が主ですが、たまには木に登ることもあります。巣は地面の下・・・地下に作ります。活動は主に日中で、秋にはが、たまには木に登ることもあります。巣は地面の下・・・地下に作ります。活動は主に日中で、秋には冬眠の準備のため忙しく動き回ります。冬眠の準備のため忙しく動き回ります。
エゾモモンガは冬眠をしません。夏と冬に毛変わりをします 夏は薄い茶色で冬は薄い灰色(?)です。1頭ずつで毛色に多少の違いがあるからです。前足と後ろ足の間に膜(飛膜)があります。これを広げて、グライダ−や紙飛行機の様に木と木の間を滑空して移動します。尾は平たいヘラ型をしていて、滑空する時方向を変えたり体のバランスを保ったりするのに使います。木の上での生活が主で、地上に降りることはほとんどありませんが、ごくまれに地面を歩くこともあります。夜行性動物で、活動するのはほとんどが暗い時間なので、目がとても大きくて可愛いですね。
これら3種類とも巣を中心とした生活で、巣は休息・寝場所・出産・子育てに利用します。では、同じ森で同じ様な餌を食べている3種類のリスは、ケンカなどしないんでしょうか?それが、とてもうまくできているんです!!エゾリス・エゾモモンガの巣は木の穴や枝の間に、エゾシマリスは地面の下(地下)に作ります。(巣の材料は、木の枝や皮・枯れ葉・コケ・自分の体の毛も使います。)活動時間帯は、エゾリスでは朝と日中・シマリスは日中・モモンガは夜。活動場所は、エゾリスでは木の上と地上・シマリスは地中と地上・モモンガは木の上と言う様に、3種類のリス達はそれぞれの活動時間帯・場所などをうまく使い分けて、同じ森や林の中でお互いケンカしないように住み分けをしているのです。 さて、リス達はどんなものを食べているのでしょう?3種類のリスとも木の若葉・芽・実などや、時には小さな昆虫や虫等を食べています。3種類ともだいたい同じ様な物を食べています。
それぞれのリスの性格をご紹介しましょう!エゾリスは忘れんぼうです。食べるものが少なくなる冬のために、秋に沢山土中などに隠したドングリやクルミを、どこに埋めたか忘れてしまうのです。でも、その忘れ物は春になると芽を出し、豊かな森を作るのに大事な役割もしているのです。
エゾシマリスは貯蓄屋さん。秋には地下にある巣の中の食糧庫に、たくさんの食料を溜め込みます。シマリスには、他のリスにはない「頬袋」があります。一度にたくさんの餌を巣に運ぶことが出来るように、長い間のうちに頬袋ができたのでしょうね。頬袋には、親指ぐらいの大きなドングリが4~5個も入るのですよ。
エゾモモンガはその日暮らし屋さん。エゾリス君やシマリスさん達のように食べ物を蓄えたりしません。その日、その時、そこにあった食べられるものを食べています。
北海道の豊かな大自然も、最近では開発が進んで動物たちが生活している森や林が少なくなってきているのではないでしょうか・・?クマやリス達などが安心して暮らしていける豊かな森や林を、この先いつまでも残して行きたいと思い願っています。























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