朝鮮人遺骨:芦別の炭鉱労働者遺骨、発掘調査が終了 「人骨であって」−−苫小牧駒沢大の留学生・崔さん /北海道
毎日新聞 2012年08月27日 地方版
遺骨発掘調査に参加した韓国・翰林(ハンリム)大学4年生で苫小牧駒沢大に交換留学中の崔乗凡(チェスンボム)さん(26)に感想を聞いた。【聞き手・鈴木勝一】
調査に参加したのは、北海道に強制連行された人たちのことを知り、日本人と交流を深めたかったからです。
現場の近くで朝鮮人たちが暮らしていた寮の跡の土台を見ました。多くの朝鮮人が過酷な環境で暮らしていたかと思うと胸が痛みました。調査の結果、骨が出てきましたが、人間の骨であってほしいと願います。
今、日韓関係がぎくしゃくしていますが、互いの悪いことをクローズアップする報道ばかり目に付きます。韓国人も日本人も一対一の人間同士で付き合えば優しい人間です。
発掘調査は明るい雰囲気で、国籍も人種も関係ありませんでした。歴史と向き合う地道な作業ですが、日本でこういう調査が行われたことを韓国で友達に話していきたい。(談)