「最高の7年間でした」最後まで笑顔を見せた前田敦子 AKB48卒業公演

(ハリウッドチャンネル)

AKB48の「絶対エース」前田敦子が27日、東京・秋葉原のAKB48劇場でAKB48として最後の卒業公演を行い、劇場最高となる916.38倍、22万9096件の応募者のなかから見事当選した幸運なファンが「第2のステージ」への旅立ちを見届けた。

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この日は前田が所属するチームAのメンバーとの「目撃者」公演からスタート。何度となく行ってきた演目を高橋みなみ、篠田麻里子、小嶋陽菜、峯岸みなみら計16名が前田との別れを惜しみながら披露。

アンコールでは、チームAの高橋、篠田、小嶋、峯岸に加え、大島優子、板野友美が登場し、初期のナンバー「スカート、ひらり」を、また柏木由紀、渡辺麻友、指原莉乃、松井珠理奈、松井玲奈、宮澤佐江らも参加してメジャーデビュー曲「会いたかった」を披露した。続けて「フライングゲット」「ポニーテールとシュシュ」「Everyday、カチューシャ」と前田がセンターの楽曲メドレーで会場は大盛り上がりとなった。

続けてメンバーから前田にお別れの言葉が続けて送られる。高橋は「AKBを卒業するからには成功してほしい。そして私たちはもっと前を向いて頑張りたい。もう一回東京ドームに立ちたい。だからゲストでたまには歌いに来てね！」とエールを送った。また板野は、卒業まで1カ月を切った頃些細なことでケンカをしたことを告白。東京ドーム先日に仲直りをしたが、「もっと一緒にいる時間を大切にすればよかった」と気持ちを打ち明けた。

HKTに移籍した指原は、涙ながらに「いつも指原がダサいから服をくれたりとか…これからも服をください」と語ると、高橋みなみから「それ、おねだりやん」とツッコミが入り会場は大爆笑に。

最後に大島が前田の前に立つと、「ここまでAKB48を連れて来てくれてありがとうございました」と深々とお辞儀。「それと、良きライバルでいてくれてありがとうございました。まあ、いつからライバルっていう意識に変わったの分からないけど、あっちゃんがいてくれたからAKBにいることができたと思う。みんなあっちゃんの背中を見てAKBをやってきたと思うんだけど、私たちの視線のせいで知らないうちに重圧を抱えていたのかなって思います」と「絶対エース」の前田の立場を思いやった。

大島は最後に「AKBはまだまだこれからだよ！って言ってくれて、だからこれからも頑張れる気がする。これからも新しい思い出作っていきましょう。これからもよろしくお願いします。」と語り、前田と熱く抱き合った。

「敦子から皆さんにメッセージを」と高橋に言われると、前田はメンバーに「もっとみんな前に来て！」とリードして一呼吸ついて最後の挨拶に入る。「初めてこの劇場に来た時、まだブルーシートでいっぱいで、木材もいっぱいあって、ここから私たちはどう始まるんだろうって、夢に向かって輝けるのかと…。そこから私たちはスタートしました。」と結成当時の不安な心境だったことを振り返りながら語りはじめると会場全体が前田の言葉に引き込まれた様子。

「この7年間、大変なこともたくさんあったと思います。みんなで『辞めたい』と、それしか言わなかった時期もあったと思います。でも、それを乗り越えてここまで来れたのはAKBのメンバーがいたからです。みんなで1つの目標に向かってこれたからです。」と話すと、少し間を空けて何度もうなずきながら「今日は笑顔で…言えそうです。」と言うと、ステージ後ろのメンバーを見て「今まで本当にありがとう！」と深く感謝の気持ちを伝えた。

「私はこの劇場が大好きです。そして、この劇場で一緒に踊ってくれたメンバー、そしてこうやって応援してくれた皆さんが大好きです。約7年間、長かったのか短かったのか分かりませんが…最高の7年間でした！本当にありがとうございました」と涙をこらえながら最後まで笑顔を見せようとする前田に「あっちゃん」コールが鳴り響いた。

最後には全員で「桜の花びらたち」を歌唱。メンバーがステージから去っていくなか、ステージセンターに残った前田は、「東京ドームの次の日にここに戻ってこれてすごく嬉しかったです。私はすごいところにいたんだなって思いました。私にはもったいないくらい幸せな時間でした。メンバーのみんな、秋元さんをはじめとするスタッフさん、そしてファンの皆さんに出会えたことを誇りです。皆さんのおかげで私は無事卒業することができました。ここから頑張ります！」と力を込めて語り、3時間以上にわたる卒業公演を終えてステージを去り、新しい女優という道へのスタートを切った。