卒業公演の最後に板野友美(左)、高橋みなみ(右)と手をつなぎ、最後のあいさつをする前田敦子=東京・秋葉原のAKB48劇場【拡大】
♪喧嘩して 電話して 泣いたことあったね 悩んだ日が なぜか懐かしい-
前田がAKBのメンバーとして最後に歌った「桜の花びらたち」。その歌詞の主人公は彼女たち自身だった。
卒業公演終盤で行われた送辞。ほかのメンバーに続いて前田の前に立った板野が「1カ月前、ささいなことでケンカしてしまって…」と2人だけの秘密を告白した。
原因は明かさなかったが、「敦子がAKBにいる時間が限られているのに…。いっぱい笑ったり、一緒にいる時間を大切にすればよかった」と後悔をにじませ、目を真っ赤に。「これからもずっと友達として仲良くしたい」と気持ちを伝えると、前田も優しい笑顔で答えた。
2人は同い年で誕生日も近く、1期生としてAKBを牽引してきた仲間。板野は常にセンターで頑張っている前田を尊敬し、前田もメンバーで最初にソロデビューした板野に感化されるなど、切磋琢磨してきた。
だからこそ、ほかのメンバーには分からないケンカが起きたが、2人の夢は同じ東京ドーム。その一番大切な公演を前に仲直りしたという。最後には板野が「敦子の夢は叶うと思うので、これからも頑張って」とエールを送り、熱いハグを交わした。