G20、9月半ばの穀物供給リポート前には措置を講じない見通し
[パリ 23日 ロイター] フランスと米国、20カ国・地域(G20)首脳会議議長国であるメキシコの高官が来週、食料の高騰や価格変動の対策について協議を行う予定だが、G20内部の穀物供給に関するリポートが発表される9月半ばまで、何らかの措置に関する決定が下される可能性は薄い。フランスの農業省関係者が23日明らかにした。
仏米メキシコの3カ国は27日、緊急会合が必要かどうかについて電話会議を実施する。この電話会議を前に韓国の李明博(イ・ミョンバク)大統領は、国際穀物価格の安定化に向けた共同の対策を急ぐよう求める書簡をG20加盟国へ送付した。
仏農業省の関係者によると、G20は「農業市場情報システム(AMIS)」グループが次回発表するリポートで、穀物の供給に関する状況がより明らかになるのを待つ見通し。今回の電話協議は、状況を把握するためのものだとしている。
この関係者は、AMISのリポートは今後2週間は入手できないとした上で、「9月10─15日の間に政府レベル、またG20(農業)のコーディネーターとしての役割の中で決定を下す方が良い」と付け加えた。
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