スマートフォン:学習への利用広がる 通信制高校や予備校
毎日新聞 2012年08月25日 10時39分(最終更新 08月25日 11時09分)
勉強にスマートフォン(スマホ)を使う動きが広がっている。生徒がサイト上で問題を解いて送信できる通信制高校や、大手予備校系の教材をスマホで利用できるサイトも登場。インターネットやゲームの需要が高いツールだが、親しみやすさで勉強を続けていく効果にも期待が集まる。
通信制のルネサンス高(本部・東京都中央区、生徒数約3000人)は昨年度、スマホからアクセスする学習用サイトを導入した。入学時にスマホの所持を勧め、端末代金(月額約2000円)を同校が負担。通信費(同3000円)は各家庭が払う。
サイトには教科書に沿った解説や問題が表示され、生徒が解答を送信すると自動で採点される。教員は履歴を見て学習が進んでいない生徒に連絡し、質問に個別に答える。できなかった問題に何度も挑戦するようになった生徒もいるという。
昨年度は英語だけだったが、今年度は10科目に拡大。来年度からは通信費を学費に組み込み、全員がスマホ学習できるようにすることも検討中だ。桃井隆良校長は「通信制高校には学校に苦手意識がある生徒もいる。生徒同士で教え合う仕組みも作りたい」と話す。