行動派宣言!/動物実験の廃止を求める会(JAVA)
動物実験の廃止を求める会(JAVA)
■月刊『記録』95年6月号掲載記事
■残酷で無益な実験を止めさせよう
■運動の目標
何よりも最初に、密室の中で多くの無意味な実験が行われ、いたずらに動物の生命が犠牲にされている事実を明らかにしていく。
■発足の経緯
日本では年間2000万もの実験動物が犠牲にされていると推定される。これほど大量の動物を犠牲にしなければ、私達の生活の安全や健康は維持できないのかという疑問から、1986年3月に次の3つの趣旨をもとに発足した。
①動物実験の倫理的、科学的過ちと実験の実態を広く知らせ、その廃止を訴える
②実験動物に対する残酷な苦痛と無用な犠牲を、少しでも減らしなくしていく
③地球のすべての生き物のいのちが尊ばれ、大切にされることを求める
■運動の歴史
日本では、動物虐待には73年に「動物の保護及び管理に関する法律」ができるまで、軽犯罪法が適用されていた。
動物実験に関する法規制はまだ一切なく、どのような種類の動物が、どれだけの数、どんな施設で、どんな実験に使われているのかという基本的な事実さえ把握することができない状態である。また実験の内容を事前審査したり、公開や規制に関する公的制度も全くないため、やりたい放題の実験大国となっている。発足以来、こうした事実を広く一般に伝えようと、活動している。
■工夫している点やユニークな方法論
多くの人に知ってもらうため視覚で訴えようと、実験される動物達の写真パネルをさまざまな場所で展示している。また、主な新聞に意見広告を出している。
■今後の抱負
広く実験動物の苦しみと死の実態を知らせ、残酷で無益な実験廃止の世論を起こし、研究機関に対して密室で行われている実験の研究データと施設の公開を求める。
自治体に対して、犬猫の動物実験への払い下げを止めるよう求めると共に、動物実験を続けている会社の化粧品や洗剤などを買わないように呼びかける。私達自身の日常生活において、できるだけ動物の犠牲のないライフスタイルを選択していく。
■思い出深い出来事
90年のシロちゃん事件。飼い主に捨てられ、動物管理事務所からある国立病院に実験用に払い下げられた白い犬が、術後何の手当もされないまま放置されていた。この犬の救出をきっかけに、ペットの実験用転用の実態がマスコミに報道され、東京都に犬猫の払い下げ廃止に踏み切らせた。
■運動の問題点
動物実験の実態は隠されており、本当のことは不明というべきだが、多くの人々がばく然と「動物実験は医学の進歩に役立っている」と思い込んでいる。
運動を継続させるためのポイント(文責 野上ふさ子)
■現在の「動物実験の廃止を求める会」(JAVA)のウェブサイト
http://www.java-animal.org/
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