「うどん県」香川:県内に次々「てぶくろ市」や「いりこだ市」
2012年08月27日
民間が特産品のPR目的に市の愛称を考案したケースもある。観音寺市大豊商工会青年部は特産のいりこを売り込もうと、5月から市の愛称として「いりこだ市」を打ち出し、愛称名が書かれた缶バッジを販売するなどしている。青年部の合田哲也部長は「讃岐うどんには、いりこだし。『うどん県』には『いりこだ市』。とりあえず注目してもらえれば」と意気込んでいる。
また、三豊市で商工業や農業を営む有志は、地域名産の唐辛子「香川本鷹」をアピールするため、今春から同市を「とうがら市」と“ネーミング”した。
こうした動きに対し、「本家」の県観光振興課は「どんどん情報発信し、県全体を盛り上げてほしい」と歓迎の意向。香川大大学院地域マネジメント研究科の板倉宏昭教授(地域マネジメント専攻)は「最も小さな県で知名度は高くないが、資源が豊富な香川にふさわしい戦略。地域への愛着も高まり地域活性化の基盤ともなる。『うどん県てぶくろ市』といった形で県と連携してもいいのではないか」と評価している。