陸上自衛隊明野駐屯地（三重県伊勢市小俣町）は２６日、静岡県から帰還中の航空学校所属の多用途ヘリコプター「ＵＨ６０ＪＡ」の外部燃料タンクから、金属製のピン１本が落下したと発表した。

　陸自によると、ピンはＬ字形で、長さ２３センチ、直径１．１センチ、重さ２０８グラム。ヘリは静岡県の東富士演習場であった富士総合火力演習に今月９日から参加。終了後の２６日午後２時５０分に現地を離陸し、同午後３時５４分に同駐屯地に着陸したが、点検でピンが脱落していたことが分かった。飛行時の危険性はなかったという。

　陸自は「ご迷惑をおかけして申し訳ない。速やかに原因を突き止める」としている。

　同駐屯地のヘリからは今年１月、救難信号筒などが落下する事案があった。【木村文彦】