鶴巻謙介様
早いもので読売新聞の報道から2ヵ月以上が過ぎようとしています。この間、私たち家族は地獄の日々、苦難の日々を過ごしてきました。経験した者でなくては絶対に分かってもらえない苦しみです。
思い返せば、初めてサンクチュアリ出版を訪ね、鶴巻さんとお会いした時から、何かが狂い始めたように感じます。女性の直観は当たると言われますが、鶴巻さんに対する初対面の印象は、正直申し上げますが、あまり良くありませんでした。「この人に任せておいて(当時の抱えている問題点において)本当に大丈夫?」。主人は、サンクチュアリ出版は信じられる会社だと繰り返し話していましたが、私にはそうは感じられませんでした。
その私の直観は当たりました。鶴巻さんからの「責任は中村 克が取れ」という内容の郵便物を受け取った数日後に、主人が紀藤正樹弁護士を訪ね、「始めから他の出版社では通らない企画」と知らされた時は、目の前が真っ暗になりました。サンクチュアリ出版の人達はなんてひどい人たちなんだろうと思いました。私は人を憎んだり、恨んだりしてはいけないことを信条として私の人生を歩んできましたが、この時ばかりは、悔しさでいっぱいでした。生まれて初めて人を殴ってやりたいと心の底から思いました。その晩は怒り心頭で一睡もできませんでした。翌朝主人に「許せない」と伝えましたが、主人は「サンクチュアリ出版も読売新聞の報道の犠牲者だから、紀藤先生を通じて円満な解決を図りたい」と言っていました。
その後、私たち夫婦間には喧嘩が絶えなくなりました。主人も自分を追い詰めるかのように、うめき声を上げ私に罵声を浴びせるようになりました。主人はすっかり変わってしまいました。
私は我慢の限界を感じ家を出ました。私の居場所は今も主人には伝えていません。(携帯メールで連絡することはあります。)
振り返ってみれば、初めて鶴巻さんにお会いしたとき、主人が私達にはセラピーが必要だから、鶴巻さんに雨宮処凛さんを通じて良い先生を紹介してくれるようお願いしていました。鶴巻さんは「分かった」と約束してくれたのに、どうして連絡してくれなかったのですか。あの時良い先生を雨宮さんから紹介していただけていたら私たちはこんなに精神的に苦しまなくて済んだと思うと悔しくて仕方ありません。主人は周りからの攻撃に耐えきれず「読売新聞の前で焼身自殺したい」などとブログに書いたと娘に教えてもらいました。鶴巻さんがセラピーを紹介してくれていればそんなことはなかったと思うと胸が張り裂けるほど、鶴巻さんの態度、やり方、仕打ちは悲しく、許しがたいこと感じます。
その後も、鶴巻さんは私たちに本当のことを話してくれなかったと思っています。企画の段階で「海賊版づくり企画(中村談)」であることは、いつ分かったのですか。その時点で私たちにそのことを教えてくれていれば、主人は素直に関係者に謝罪していたと言っていました。私たちも、針のむしろの上でのはらはらドキドキの毎日を二月半も過ごさなくて済みました。
苦しみに耐えかねた主人はキリスト教に入信したと聞きました。主人は、教会(サンクチュアリ)は「究極のセラピー」と言っています。苦しかった4月から5月のあの時、鶴巻さんがもっともっと誠意と思いやりを持って私たちに接してくれていれば、私たちはこんな悲惨なことにはならなかったと思います。私は何回も主人に「鶴巻さんを本当に信じられるの」と聞きました。主人は最後はうなだれていました。主人も私も人を疑うことができない人間でしたが、今後は「人間は信じられない」という気持ちで生きていきます。そして、私はサンクチュアリ出版の読者や出版関係の人たちに「サンクチュアリ出版はとても信じられる会社ではない」ということを伝えていくつもりです。十分なお金があればサンクチュアリ出版を訴えたい気持ちでいっぱいです。
要望を聞いてくれるのか分かりませんが、この私の文をサンクチュアリ出版のすべての社員に読んでもらってください。そして、社員の皆さんがどう思ったのかを私に教えてください。サンクチュアリ出版を訪ねたとき、多くの女性社員が働いているのを見ました。特に私と同じ女性が何を感じたのかをぜひ教えてください。
最後のパレードの新聞広告に「他人を思いやる気持ち、激しい今を生き抜く力が湧いてくる。」と書かれていたのが忘れられません。私たち家族を思いやる気持ちが鶴巻さんに少しでもあればと思うと、私たちのこれまでの失敗は何だったのかと悔まれてなりません。
補足
妻がリンク総合法律事務所の紀藤正樹弁護士に読んでもらいたいと書いたものです。
雨宮処凛さんとの関係について説明します。サンクチュアリ出版から当該書籍の出版依頼があったとき、サンクチュアリ出版から出されている水谷修氏の「夜回り先生」の本と、雨宮処凛さんの「すごい生き方」など、数冊の本をいただきました。雨宮処凛さんの「すごい生き方」は、リストカットを繰り返した雨宮さんの「生き方」のアドバイスであり、心の病気になったら「セラピーをうけなさい」という内容のものです。
サンクチュアリ出版は、私をスケープゴートにして逃げ切りを図ることを決定する前は、著作権の問題は「事後承諾」で進めるとしていましたので、「仲間」と思い込み、雨宮処凛さんを紹介してもらうことを夫婦間で話し合ったのです。
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