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【サッカー】

香川がエース!! 「大黒柱」離脱で重圧ズッシリ

2012年8月27日 紙面から

◇プレミアリーグ第2節 マンチェスターU 3−2 フラム

 【マンチェスター(英国)原田公樹】25日のイングランド・プレミアリーグのフラム戦で移籍初ゴールを決めたマンチェスター・ユナイテッドのMF香川真司(23)は試合後、「次は自分の形でゴールを取りたい」と新たな目標を掲げた。初先発したFWファンペルシー、香川、DFラファエルの得点で、マンUは3−2で今季初白星。終盤に大黒柱のFWルーニーが負傷して約4週間戦列を離れる見込みとなり、今後の香川に懸かる期待、プレッシャーはさらに高まっていきそうだ。

 待望の初ゴールを決めた試合後、インタビューに応じた香川は「どんな形でも早くゴールを決めたかった。ホームの開幕戦で決められてホッとしました」と安どの表情を見せた。1−1で迎えた前半35分、右CKからのこぼれ球をMFクレバリーが強烈なシュート。フラムのGKシュウォーツァーがはじいたこぼれ球に、しっかり詰めた香川は右足シュートでゴールネットを揺らした。

 だが、その喜びより、その2分後の決定機を決められなかった悔しさの方が強かったようだ。ゴール中央から相手DFを瞬間的にかわして左足でシュートを放ったがポストをたたき、連続ゴールとはならなかった。「最後までイメージ通りだった。やっぱり、ああいうのを決めないといけない」と唇をかんだ。さらに「いい結果を残せたのはよかったですけど、喜んでいる暇はない。本当に次戦でも残さないといけない。次は自分の形でゴールを取れるように。ポストに当たったようなやつを決め切れたら、もっとインパクトを残せる」と言い切った。

 この日、香川と代わって途中出場したルーニーが相手選手に踏まれ、右膝の内側を負傷。ファーガソン監督は「ひどい裂傷だ。4週間はダメだと思う」と明かした。大黒柱の負傷を受け、香川については「ファンペルシーとの関係はもっと良くなるだろう」と期待を込めた。9月はリーグ戦に加え、欧州チャンピオンズリーグ、代表戦も入ってくる。この超過密日程を香川を中心に、乗り切らなければならないからだ。

 わずか開幕2戦目で初ゴールを決めた香川。マンUでの存在感は増す一方だが、同時にプレッシャーと責任がズシリと重くのし掛かってきた。 (原田公樹)

◆香川に聞く 「次は自分の形でゴールを決めたい」

 −初ゴールは

 「オフサイドかなと思ったが、うまくタイミングがあってよかった」

 −2戦連続で先発となったが

 「ホームなのでボールは支配できるかなと考えていた。いい形で前半に3点奪った。ただ後半はペースダウンした。まだまだチームと個人的にもプレミアリーグの試合を重ねていく必要がある」

 −開幕戦より積極的にシュートを狙っていた?

 「アンデルソンがあまり引いてくるなと話していた。前にポジションを取ってボールを引き出そうと思っていた。ただシュートの精度が悪かった。ミスを減らしていきたい。フィジカル的にはブンデスよりかなり高いと感じた。フラムもいい選手が多かったし、いい経験になった」

 −交代のときに場内からスタンディングオベーションが起こったが

 「ルーニーとの交代だったから(苦笑)。彼への声援が大きかったんだと思います。まだまだここで結果を残し続けていく必要があるし、まだまだ物足りない」

 −ルーニーのケガで出番が増えそうだが

 「一試合一試合、頑張るだけ。次のアウェーゲームに向けて準備したい」

 −チームが自分のテンポに合わせてきている?

 「感覚的にはもっとできると思う。もっと良さを出せると思っている。試合を重ねていければ、さらに連係もコンディションもよくなる。本当に辛抱強くやっていきたい。その中で何か違いを出せるように心掛けながら、やっていきたい」

 −ゴール前で縦パスが欲しいときに出ない?

 「そうですね。まだ横に展開してサイドから勝負というのが多い。ゴール前でもっとパスを受けたい。今日も相手の4人のバックラインがしっかりしていたので、なかなかスペースがなかった。やり続けていくしかない」

 −初得点は大きな節目となるか

 「いい結果を残せたのはよかったですけど、これに喜んでいる暇はない。本当に次にも残さないといけないし、次は自分の形でゴールが取れるようにしたい」

 

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