※2011年8月9日、一部誤解を生む表現があり反響が大きかったため、記載を訂正しています。※この情報は、今月の更新プログラムに限った話ではなく、.NET Framework 更新プログラムに関する一般的な注意点です。過去、更新プログラムのインストール中に電源を切ってしまい、その後トラブルに遭遇したという報告を多く確認しているため、トラブル予防のため注意喚起をしています。---8月の月例セキュリティ更新プログラム (8月10日公開) に .NET Framework のセキュリティ更新プログラムが含まれます。セキュリティ更新プログラムに限らず、.NET Framework 更新プログラムのインストールには、いくつか一般的な注意点があります。事前に以下に目を通し、トラブルを予防してください。インストールに時間がかかります!.NET Framework の更新プログラムはインストール時にコンパイルを行いながらインストールするため、他の更新プログラムに比べインストールに時間がかかります。その月の更新プログラムのボリュームが多い場合は、さらに全体的に時間がかかります。コンピューターのスペック (メモリや CPU、HDDなどの性能) にもよりますが、推奨最低ラインのスペックで稼働するシステムでは、インストール処理に通常よりも時間がかかる場合があります。必要時間に関しては、過去の当該マシンにおける .NET Framework 更新のインストール時と同等です。今回だけ特別時間がかかるというわけではありません。電源は落とさないで!更新プログラムのインストールに伴う再起動中 (Windows 7 および Windows Vista)、または更新プログラムのインストールが完了する前にコンピューターの電源を落とそうとする場合 (すべての OS)、“Windows 更新プログラムの構成中 xx% 完了” (図1) あるいは “xx個中○○個目の更新プログラムをインストール中” “コンピューターの電源を切らないでください。電源は自動的に切れます。” (図2) といった画面が出ます。まだインストールが完了していない状態ですので、決して電源ボタンを押して電源を切ったりせず、自動で電源が落ちるまで待ってください。無理に電源を切るとシステムのファイルが破損し、以後インストールに失敗するなどのトラブルが発生する可能性が高くなります。
図1: Windows 7で更新プログラムのインストールに伴う再起動中に表示される画面の例
図2: Windows XP で更新プログラムのインストール完了前に電源を落とそうとする場合に表示される画面の例
インストールに失敗する場合…前述のように、インストールの完了を待たずにコンピューターの電源を切ってしまうとファイルが破損したり MSI データベースに不整合が起きる場合があります。特に、インストールに時間がかかる .NET Framework などの更新プログラムでは発生率が高くなります。破損した環境に次回 .NET Framework 更新プログラムをインストールしようとすると特定のエラーコードでインストールに失敗します。実はこの状況に陥るお客様が多数いらっしゃいます。8月の .NET Framework セキュリティ更新プログラムのインストールに失敗する場合は、次の “インストール失敗時の対処方法” を参考に対処してください。インストール失敗時の対処方法.NET Framework 更新プログラムのインストール失敗時のエラーコードが分かっている場合は以下のサポート技術情報を参照し、対処してください。
エラーコード
サポート技術情報
66A、0x8007066A
KB2507641 (機械翻訳)
0x643、1603
KB923100
643、0x80070643
KB976982
エラーコードが不明な場合は、まず、Windows Update または Microsoft Update で更新プログラムのインストールが失敗する場合の対処方法 の手順1を参照し、エラーコードを確認してください。次に、エラーコードに応じたサポート技術情報を参照し対処してください。
OS
.NET Framework のバージョン
Windows 7
.NET Framework 1.1
KB2213432
Windows XP
KB2161017
.NET Framework 2.0, 3.0, 3.5
KB2161107