サムスン電子製品の米販売一部差し止めか-特許侵害の評決で
8月26日(ブルームバーグ):米アップルとサムスン電子がスマートフォン(多機能携帯電話)などの特許をめぐり争っていた訴訟で、米連邦地裁陪審は24日、サムスンがアップルの特許7件のうち6件を侵害したとして10億ドル強の損害賠償を支払うよう命じる評決を下し、サムスン製品の米国での販売が一部差し止められる可能性が出てきた。
アップルが勝ち取った損害賠償は請求額の半分未満だが、米カリフォルニア州サンノゼの連邦地裁のコー判事はサムスンの賠償額を3倍とする公算もある。
コー判事はサムスンのタブレット型端末「ギャラクシータブ10.1」などの販売差し止めを恒久化し、他の製品にも適用すべきだとのアップル側の主張に関して、9月20日にヒアリングを予定している。
サムスン電子は電子メールで送付した声明で、コー判事に評決を覆すよう求め、受け入れられない場合は控訴する方針を示した。
サムスン電子はまた、この「評決はアップルの勝利とみなされるべきではなく、米国の消費者の敗北だ」とコメントした。
今回の評決を受けて、アップルの株価は24日の通常取引終了後に上昇、一時前日比1.8%高の675ドルを付けた。
原題:Apple’s $1 Billion Award May Lead to Ban on Some SamsungDevices(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:サンフランシスコ Joel Rosenblatt jrosenblatt@bloomberg.net
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更新日時: 2012/08/26 18:49 JSTニュース一覧
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