特集ワイド:必ず、再び「ヤングマン」 2度の脳梗塞、復帰へリハビリ 西城秀樹さんの「あきらめない」
毎日新聞 2012年03月26日 東京夕刊
自分は健康だと思っていても突然かかるのが、脳梗塞の怖い点だと片山さんは話す。再発すると、1度目より重症になる危険性がある。「西城さんの場合は自らのコントロールで生活習慣を変え、摂生もしていたからこそ、再びステージに立てる程度の症状で済んだのだと思います」
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片山さんの言葉を伝えると、西城さんの顔がほころんだ。再発前、1食600キロカロリーに抑えていた食事が今は400。まだ、ジムで汗を流すこともできないが、自宅近くを1キロほど散歩している。「ファンでもないのに僕を気づかって、声をかけてくれる人がいる。大げさかもしれないけど、同じ時代を一緒に生きる運命共同体というか、人と人とのつながりをひしひしと感じられる」
2月には岡山で、摂生しても再発した自身の体験を語って「転ばぬ先のつえ」として定期検診の重要性を訴えた。
正直、後遺症は前回より重いと思っている。「たまに真っ暗な部屋にたった独りでいるような感覚になるんですよ。文字通り七転八倒の日々なんです」