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秋田 残ったクマの全頭引き受け検討
8月24日 16時15分

ことし4月、従業員2人がクマに襲われて死亡した秋田県鹿角市のクマ牧場で残った27頭のクマの引き受け先について、北秋田市が県などの支援を前提に全頭を引き受ける方向で検討することを明らかにしました。

鹿角市の秋田八幡平クマ牧場は、事故のあと、元経営者が閉鎖する意向を示し、秋田県が残っている27頭のクマの管理を行いながら引き受け先を探していますが、難航しています。
北秋田市はことし6月、阿仁熊牧場で、ツキノワグマ6頭の引き受けが可能だという意向を示しましたが、その後、県との協議は進んでいません。
これについて北秋田市の津谷市長はNHKの取材に対し、「全頭を殺処分すると動物愛護の観点から県のイメージが悪くなる」という懸念を示しました。
そのうえで、「北秋田市にはクマへの理解が深いマタギ文化があり、阿仁熊牧場の改修など課題をクリアできるのであれば、全頭の引き受けを検討する用意がある」と述べ、県などの支援を前提に全頭引き受ける方向で検討することを明らかにしました。
北秋田市は24日午前、秋田県にこの意向を伝えたということで、今後、支援の内容などについて北秋田市と県が協議を進めることになります。

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