新小児科医のつぶやき

2012-08-15 助産婦石村研究2

「助産婦石村」としていますが、これは石村あさ子氏を貶めているわけではなく、石村氏が経営する助産所の屋号ですから誤解無い様にお願いします。この話題も執拗ですが、新たな情報が幾つか確認できましたので報告とさせて頂きます。


嘱託医の存在

嘱託医の存在とその診察がはっきり確認できるもっとも古かったものは、N・H・K -ニッポンの・働く・かあちゃんのブログの2004.9.13付妊婦検診(7ヶ月:26週)で、

「う〜ん、これ...この*ぽっこり*してるやつだと思うんだけど。
今度佐々木先生(提携している産婦人科の先生)とこでちゃんと見てもらおうね」

でもって同じブログの2005.1.18付1ヶ月検診に、

  • 石村先生の嘱託医である、両国の川越クリニックの佐々木先生のところへ。
  • ちなみに佐々木先生は茨城県守谷市にある総合守谷第一病院の副院長・産婦人科部長先生だそうで。

「両国の川越クリニック」とは「ホームケアクリニック川越」になります。これ以前となると間接証拠になりますが、助産婦石村は平成9年(1997年)開業です。1998年の母性衛生 39巻 3号 目次に賛育会病院産婦人科の肩書きで佐々木純一氏が「病院と開業助産婦との連携システム」を投稿しています。さらにいのちジャーナル1999,2 目次(月刊第13号、通巻55号)に、

満足のゆくお産を求めて(4)変わる病院
 −こんな手があったのか!「安全」と「暖かさ」を結ぶ賛育会病院の試み(田中文世)
 −佐々木純一さん(産婦人科部長)に聞く:医者は開業助産婦への偏見を捨てなきゃ(田中文世)
 −石村あさ子さん(開業助産婦)に聞く:妊婦さんの事情を汲んでくれるのが嬉しい(田中文世)
 −子どもの薬物中毒・自殺にお産が影響?(大谷明希)

これらから佐々木氏は助産婦石村開業時から嘱託医としておられた可能性は高いと考えます。佐々木氏がいつまで賛育会病院におられたかの確証はありませんが、佐々木氏が賛育会病院の肩書きでペーパーを書いた記録をCiNiiで確認すると最終が2000.9.22です。

助産婦石村の旧HPの記録では2001.8.16までは賛育会病院での「オープンシステム」との連携を謳っていますが、2001.12.5にはこの記載が消えています。どうもこの頃に佐々木氏は賛育会病院から離れた可能性があります。ただ佐々木氏は総合守屋第一病院の肩書きでの発表は1996年頃から続いており、賛育会病院とは兼務であったようです。


5月の騒動情報

あれこれ調べたのですが、やはり発端はnicioka氏の東京都助産師会への質問メイルであったとして良さそうです。nicioka氏が質問メイルを出したのが5/9でウェブに公開したのが5/12です。その直後から反応がそれなりにあったようで、これに対しての動きが5月騒動になります。

ここでnicioka氏が指摘のために引用したのは「助産師として地域に貢献」です。ただその時に「奇蹟によって安産と家庭円満」も同時に掘り起こされたとしても良さそうです。この動きに対して石村氏宛てにアドバイス・メイルが送られています。内容としては「あれはチト拙いのではないか」ぐらいです。それに反応して修正されたのが7/5バージョンであったようで、これに対しても

  1. E型肝炎の記載のままであるが、これはHBe抗原陽性の間違いではないか
  2. 石村氏が医学的に肝炎感染を起こさなかった記載が無い

この程度の内容のさらなるアドバイス・メイルがあります。詳細な内容については、公開できない事情は御理解下さい。「E型肝炎」については、NATROM様のエントリーより、もう少し丁寧に医療者なら誰でも判る程度の内容ぐらいに推測していただけば宜しいかと存じます。いずれも複数のメイルがあったようですが、さらなる反応については頑なであったとされます。いずれも5月のお話です。

ここから確認できる事として、石村氏のブログは5/21時点で「E抗原(+)の妊婦」と言う表現を使っていますが、これはHBe抗原(+)ではなく、あくまでもE型肝炎抗原(+)であるとしていた事です。その証拠としてE型肝炎の記載が訂正されるのは、7/8バージョンになってからになります。E型肝炎についてはNATROM様も5/21に指摘していますが、これを読んでいない、もしくはNATROM様が間違っているとして無視したと考えられます。アドバイス・メイルについても同様です。

さてここでなんですが、5/21付の石村氏の反論ないし釈明ブログの論点ですが、肝炎がB型であるかE型であるかには重点を置いていません。これは神霊教HPの「奇蹟によって安産と家庭円満」の訂正を見ても良くわかります。重点を置いたのは自宅分娩でなく、医師の監督の下での病院分娩であったです。これの強調が第一で、次に強調しているのは常に医療機関との連携を行なっているです。とくに2004年の助産師業務ガイドライン施行後は遵守しているです。

石村氏の訂正意図は7/5バージョンを見れば十分に確認できます。


7月騒動

琴子の母様が「奇蹟によって安産と家庭円満」を公開したのが7/5です。琴子の母様のブログはとくに助産師界への影響力が強いものです。相当早期に石村氏は琴子の母様のエントリー内容を把握していたのは間違いありません。ここでどういう理由か不明ですが、突然5月騒動では認めなかったB型肝炎説を全面的に受け入れ、さらに罹患しなかった医学的事実を追加します。反応の早さは7/5に琴子の母様がエントリーを公開してから、わずか3日後の7/8バージョンでは訂正が終了していることが確認できます。

そして7月騒動の異様さは、訂正だけではなくHatenaに誹謗中傷・名誉毀損を理由にしての削除要請まで行っている点に尽きます。ここの理解が非常に難しいところです。なぜそこまで動いたかです。推理としては、動くだけの強い理由があったとしか考えられません。言い方を変えると、どうしても削除してしまいたい内容を含んでいたです。一体どこがになります。「奇蹟によって安産と家庭円満」の訂正点を再掲します。


5/15魚拓 7/5魚拓 7/8魚拓
・E型肝炎抗原プラス(劇症肝炎)
・E型肝炎がほぼうつらない抗体
・E型肝炎抗原プラス
・E型肝炎がほぼうつらない抗体
・B型肝炎
・B型肝炎のHBe抗原がHBe抗体
5/15と7/5は同じだが7/8には追加があった → 私は、この分娩を扱った3か月後、6か月後と、毎年肝機能を含めた定期検診を行っていますが、異常はありません。
5/15と7/5は同じだが7/8には削除があった → はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。


3点のうち上2点は肝炎妊婦の肝炎が何であったかです。ここはとりあえず問題としては小さいと思われます。医学的には5月時点から問題にされていますが、7月騒動とは基本的に関係ありません。琴子の母様はNATROM様との重複を避けるつもりであったのか、B型肝炎問題は記載していません。そうなると「奇蹟によって安産と家庭円満」から削除され、琴子の母様が新たに取り上げた部分である。

    はじめは病院の指示を受けていたのですけど、開業してから5年たって病院からの連携も離れました。だから言うんです、病院に頼らなくてもいいお産ができますよって。

ここが何らかの理由により伏せる必要性が生じたとしか考えられません。


その他の事情がありそうな

7/8バージョンで削除された部分は石村氏にとって非常に拙い部分であるのだけはわかります。直接的には、5/21の石村氏のブログにある、

  • 中には妊娠中やお産の最中に異常事態が発生したり、持病があるハイリスク妊娠等もあり、このような場合は、勿論、病院に搬送したり、連携をしたりして対処します。

  • 当助産所も、当時から二次救急指定病院と連携しており、又、当時はオープンシステム(分娩は病院で行い、これに立ち合って補助すること)も行っておりました。

  • 当時は、助産師も、オープンシステム等の利用により、リスクのあるお産でも、その依頼により、医師主導の下、病院での立ち合いなどすることもあったと思いますが、やはり、心身の負担も大きいものでした、平成16年に助産所業務ガイドラインが制定されてからは、病院で立ち会うこともなくなっていると思います。

この辺の主張との微妙な相違です。ただここにあげた3点は、どうとでも取れるもので、私はさしての問題点と思いません。むしろ、

言うまでもなく、安全な家庭出産を行うためには、嘱託医療機関や周産期医療ネットワークの緊急搬送機関との連携(関係)が非常に大切であり、私も病院や医療機関に助けて頂きながら、お産のお手伝いができておりますことを心より感謝しております。

こことの相違の様な気がします。5/21時点で医療機関との連携を強調しているのに、「奇蹟によって安産と家庭円満」では連携を否定しているです。確かにそれなりに問題でしょうが、「奇蹟によって安産と家庭円満」は2007年まで記載が遡れますから、当時と今では「違う」ぐらいで済ませても良さそうなレベルと感じないでもありません。

そうなるとこれが済ませられない理由が石村氏に出てきたとなります。石村氏は2008年当時でも江東区助産師会の副会長です。この江東区助産師会は所属する助産所が3ヶ所と言う規模のものです。会員数も集合写真で確認する限り20人程度のものです。そういうところの副会長程度は年功序列ですぐに回って来る程度のものです。

ところが石村氏はその後に出世されて、区助産師会から都助産師会に上られています。医師会と同じ感覚かどうかは実感がありませんが、区レベルは役職と言っても年功序列の回り持ち感覚が強いですが、都(神戸なら市、もしくは県)レベルは熱心な人の選抜になります。平たく言えば本気で役職に就きたい人の競争の場になると言う事です。

それとこれは医師会も助産師会もあんまり変わらないと想像していますが、都道府県レベルでも会員数の大きいところの発言権が強くなります。頂点の日本の会長を目指すのなら東京都会長になるのは大きなステップです。もちろん東京都の会長がすべて日本の会長になるわけではありませんが、他の道府県よりも日本の会長の椅子が近いです。言い換えれば東京都の会長になり、本人に上を目指す意思がしっかりあれば、それはそれなりに容易であるです。



私の推理が何を言いたいのか判って頂けたでしょうか。どんな組織でもトップを目指した時に、やはり競争相手が出現します。たとえ表面上は穏やかな禅譲に見えても、禅譲に至るまでに水面下で権力闘争が繰り広げられます。そういう時の十分条件として、経歴のクリアさは求められます。そこに弱点があれば猛烈に突付かれるのは、たとえばアメリカ大統領選を見れば判りやすいところです。

ケネディ兄弟の3番目であるエドワード・ケネディも期待された政治家の1人でした。実際に大統領の座についたジョンや、大統領の座を目前にして暗殺されたロバートの後継者であるとして大きく期待されていました。しかしエドワードにはチャパキディック事件と言うスキャンダルがあり、ついに大統領の座まで近づく事が出来なかったです。

エドワード・ケネディの話はスケールが大きすぎますが、上を目指すために経歴のロンダリングはしばしば行われます。ライバルに隙を見せないために必要なものです。この一環が琴子の母様事件ではなかろうかと言う事です。


ただこの推理もかなりの無理がありまして、それだけのウィークポイントを7/5に琴子の母様に指摘されるまで気がつかなかったのだろうかです。5月騒動の時点で気がつく機会は十分にあったはずです。しかし5月騒動の時点では見逃しています。もし5月騒動の時点で訂正していれば、それで終っていた話になったかもしれないのにです。

そこの論理的な説明が出来ないのが悔しい点です。あえて憶測すれば、5月騒動を発端として何らかの内部の動きが起こったのかもしれません。外向きには見えない動きが、内向きの事情で温度が高まったです。つまりそこまでの強硬姿勢を見せる必要性が生じたです。もしそうであれば、琴子の母様は完全にトバッチリになるのですが・・・。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/15 16:49 ちょっとずれた感想ですが。。。
助産師よりも助産婦の名前をこだわっておられるように感じました。

ウディぺキアによれば
古くは「取り上げ婆」(とりあげばばあ)と、戦前は「産婆」(さんば)、戦後は「助産婦」(じょさんふ、じょさんぷ)と呼んでいたが、2002年3月1日に従来の「保健婦助産婦看護婦法」が「保健師助産師看護師法」に変更された際に、看護師や保健師とともに助産師に名称が改められた。

とのことですが「取り上げ婆」(とりあげばばあ)を名乗る方は(ほとんど)おられないと思いますが
まだ、産婆と名乗られる方はまだ少数生き残っておられる可能性もあるとは思います。

あと、勉強になったのは助産師の開業権です。
ここらへんはfish-bさんのブロクが勉強になりました。
http://d.hatena.ne.jp/fish-b/20120406/1333691549
http://d.hatena.ne.jp/fish-b/20120407/1333765355
http://d.hatena.ne.jp/fish-b/20120409/1333934856

蛇足ですが、助産師・取り上げ婆〇〇子の開業日記とかのネームングのほうが
今の時代逆説に受けてドラマ化もされうるのではと理解しています。

BugsyBugsy 2012/08/15 19:45 本題と外れるようで恐縮です。

助産婦と呼ばれるか助産師と呼ばれるか どちらが自分にすっきりするかとは世代によるのかもしれません。オイラは医師国家試験に合格した折、死んだ親父が大層喜びましてね。「うちの倅があんな出来損ないでも医者になりやがった。」と連日飲み歩いたそうです。オイラは今でもそれが嬉しくて 以来自分は医者と言われたほうがすんなり来てます。医師と言われるとよそ行きな感じでちょっと。一方で医者と呼ばれると馬鹿にされたと怒る同僚も確かにいるのです。

看護師もこないだまでは看護婦さんだったのが 今では看護婦さんと呼ぶと 「看護師と呼んでください。」なんてキリッと睨む人もいますよ。若い人が多いようです。勿論相手には合わせますけど。

助産師さんはどうなんでしょうか 日頃お付き合いのないので分かりかねるのです。やっぱり助産婦さんと呼ばれた方が自分の居心地がいい人って少し上の年代なんですかね。
お偉い役職につかれてるそうで なんとなくそう思いました。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/15 21:16 個人の感想ですが、事実を受け入れることは年を取るとなかなか難しいと思います。

助産所業務ガイドラインがのっているHPは
「医療安全の確保に向けた保健師助産師
看護師法等のあり方に関する検討会」
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2005/07/s0714-7.html
であって
「医療安全の確保に向けた保健婦助産婦
看護婦法等のあり方に関する検討会」ではありません。

ちなみに現日本には厚生省(+労働省)はなく、厚生労動省しかないのですが・・・
”気分は厚生省”の方が官僚にも、医師を含む医療関係者にも、マスコミにも多数おられる
のがなんだかなあ〜〜〜と思います。それで話が済む時代は”気分は厚生省”の多数派が年をとるにつれて確実に土台から崩壊してゆく状況であると理解しています。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/08/15 22:45 Yosyan先生、こんばんは。
琴子ちゃんのお母さんが「怖い」というタイトルで記事を書いた翌日ぐらい(不正確ですみません)に、私が「以前は確かE型肝炎(劇症肝炎)と書いてあったはずなのに、E型肝炎だけになっている。」ことと「助産師に求められるB型肝炎母子感染予防対策についての基本的な知識も危ういのではないか」というようなコメントをしました。それに対してNATROM先生が、「本当だ。確かに前は劇症肝炎と書かれていた」というような返事を書かれたと記憶しています。
このあたりがきっかけで7/8にはB型肝炎とより正確に書き直された可能性もあるかもしれません。
もしかしたら「助産院は安全?」はかなりチェックしていても、NATROM先生のブログは読みに行っていないか、読んでも読み流している可能性もありますね。医学的間違いの指摘は対して痛くないのかもしれません。

一番痛かったのは、「自宅出産(この方の表現では”家庭出産”)には嘱託医がいらないことを疑問に思っていないし(助産師会は建前かもしれないけれど出張専門であっても嘱託医は持つように指導している)、病院から遠のくためにも信仰を勧めているように私は読めます。」という琴子ちゃんのお母さんの指摘部分ではないかと推測しています。
信仰のことよりも、医師のいないところで分娩介助することが最善と思っていろいろ大層な話をしてきたことと、助産師会の会長であれ要職に就いた場合の立場とに整合性が保てなくなることを指摘されるのが一番痛かったのではないでしょうか。

信仰に関しての批判は「こんなに素晴らしいことをしているのに」ぐらいの受け止め方かもしれません。

あとは・・・、過去に「助産院は安全?」で実名を出されて批判された人たちの怨念も一気に集まったのかもしれません。
まったくの推測ですが。

横レスで申し訳ありませんが、京都の小児科医様、私のブログへおいでくださってありがとうございました。開業権について自分自身がよくわからなくて勉強ノートのようなものです。

あと「助産婦」へのこだわりは、年代に関係なく「男性助産師を認めたくない」という意味で使う場合と「正常な分娩は医師がいなくても介助できる」という強い自負をもった方が使う傾向があるような印象です。

あ〜るあ〜る 2012/08/16 01:25 Yosyan先生、こんばんわ

私も、CiNiiで調べてみました。「石村あさ子」で検索すると、2件でてきます。
一つは、日本助産学会誌に載ったポスターセッションの抄録です。
幸い、J-STAGEでダウンロードできました。

日本助産学会誌第15巻第3号(2002.3)
家庭出産:6年間のあゆみ ―正常の経過をたどるための方策―
助産婦「石村」(開業助産所)○ 江藤宏美 石村あさ子

これには、助産婦「石村」が初期に扱った出産数が報告されています。

II実践の内容
1996年に開業してから、現在2001年9月までの間に家庭出産を希望して助産所を訪れたの
は131人の妊婦で、うち家庭出産を果たしたのは100人であった。

そして、医療機関に関する記述もありました。

2.妊娠期
初回来訪時には、まず家庭出産についての説明を行い、連携医療機関への受診も含めた「覚え書き」を渡す。

IIIまとめ
正常な経過をたどり、家族の賛同を得て、家庭出産にたどりつくには、その人の生活の場を拠点にして、産婦も助産婦もからだとこころを整えるというプロセスが必要である。そして、きめこまやかなケアから生まれる、リスクの排除と医療との連携が肝要である。

2002年のこの記事では、「医療との連携が肝要」と発表しています。なーんだ。最初はちゃんとしていたんじゃないか。でも、いつから病院はいらないと考えるようになったのだろう。たしか
「開業してから5年たって病院からの連携も離れました。」
となっていましたが。って、ほとんど同時期なんですが。学会では建前として発表していたのか、急に考えが変わったのか本当はどうなんでしょう。

ご自身のブログでは、平成9(1997)年開業だったのですが、この文献では、1996年開業とあります。開業から時間が経っていない学会のポスターの方が正確なように思いますが、単純ミスなのか半端な時間の切り捨てかはわかりません。まさか96年ではまずいことがあるのでは、なんて勘ぐってしまいます。

ポスターによると初めの6年間で、出産数100件だったのですね。平均で年17件程度。これは経営的には大変だったでしょう。私は、下の2007年の記事を読んでいたので
http://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/8fa77a4bad20a28648ce4664a30fa802
てっきり最初の年が最も少なく25件程度、その後徐々に件数を増やして年間50〜60件となり
10年間で合計300件になったように思っていました。最初の年よりかなり少ない時期が続いていたようです。なんか不自然。
その上、翌2008年の「助産師として地域に貢献」では、10年で500件の家庭出産となっています。1年で200人増とは誤差にしては、ずいぶん大きいのでは?

ほかにも突っ込みどころはあるかもしれませんが、素人の私にはこれが限界。
もう一つの文献は、複写依頼を出しました。入手まではしばらくかかります。

YosyanYosyan 2012/08/16 09:48 ふいっしゅ様

NATROM様が

 >あ、良く見たら、(旧)E型肝炎抗原プラス(劇症肝炎)で非常に感染力の強い方→(新)E型肝炎抗原プラスで非常に感染力の強い方、と劇症肝炎をなかったことにしていますね。内容の改変ありでしたね。

これをコメントされたのは「2012/07/05 13:20」となっています。NATROM様は5/21にエントリーを上げた時に引用していますから、差異に気がついたのでしょう。オリジナルから7/5バージョンに変更したのは5月騒動の時と思いますが、「E型肝炎」の記述の「劇症肝炎」は訂正していますから、何か気にはなったのだと思います。それでも肝心の「E型肝炎」はタッチしなかった理由が不思議です。

エントリーにも書きましたが、5月騒動で石村氏に出された「E型肝炎」の間違いの指摘メイルもかなり具体的(医療関係者なら誰でもそう思う程度ですが・・・)です。それでも訂正したのは「劇症肝炎」だけですから、確信的に「E型肝炎」と思い込んでいたのだと見ても良さそうです。ただ、なんで突然転んだのかの理由は不明です。

YosyanYosyan 2012/08/16 10:08 あ〜る様

凄いものがあるんで驚きました。開業時期については1996年の末だったのかもしれません。でもって実際に助産の依頼があって営業が始まったのが1997年かもしれません。通常は発表の時の方がよりデータを正確に調べなおすものですから。

 >1996年に開業してから、現在2001年9月までの間に家庭出産を希望して助産所を訪れたの
は131人の妊婦で、うち家庭出産を果たしたのは100人であった。

ほぼ5年間弱程度のデータと見て良さそうです。ここも面白くて、あ〜る様が引用されたページには、

 >開設してから十年になる。年間では、最初のころは25件くらいだったが、今では50〜60件になった。

これが2007年のお話です。これが2008年の神霊教HPの「助産師として地域に貢献」になると10年間で500件の自宅分娩になっています。2001年7月時点で延べでも131件だったのが、2008年には自宅分娩だけで500件です。まあ、2001年7月から2008年8月までの7年間で400件上積みされれば良いわけで、年間57件で可能ですから辻褄は合うのは合います。

合うのですが、2000年頃から突如依頼件数が増えた事になります。なにかブレークするキッカケでもあったのでしょうか。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/08/16 11:31 Yosyan先生、こんにちは。
NATROM先生のコメントまで記録に残されていらっしゃるのですね。やはりネット上の議論では記録をとることは大事ですね。

B型肝炎とE型肝炎の知識が相当混乱していたのでしょうか?
自分を含めて、助産師の医学的知識のレベルってこんなものかもしれません。
医師から間違いを指摘されても理解できず、同じ助産師の私から指摘されたことで火がついた可能性もあります。
だから「勉強不足でした」と釈明すれば、逆に信頼を得られるとおもうのですけれど。
日々医学は進歩しているので、間違いや知識不足を認めることは決して恥ではないと思いますが。

tadano--rytadano--ry 2012/08/16 17:44 >間違いや知識不足を認めることは決して恥ではないと思います

 私もそう思います。
 石村助産師がB型肝炎に感染しなかったのは、B型肝炎のseroconversionという自然経過から考えれば「ありふれた事」として説明可能です。しかし、石村助産師はあたかも信仰による奇跡であるかのように表現しています。

 NATROM さまが5月の時点で指摘されているのですが、未だに対応される気配がありません。「奇跡の力によって安産を体験した」例としてはきわめて不適切で、削除されるのが相当だと思われます。

教えてください。教えてください。 2012/08/16 20:49 助産師さんがワクチン接種をうけなかった事について
職業感染対策としてのワクチンプログラム
http://www.bdj.co.jp/safety/articles/ignazzo/1f3pro00000t73c1.html
によると「 医療従事者をはじめ、病院内で業務を請け負う職種、実習生、研修者等は、B型肝炎、麻疹、風疹、水痘、流行性耳下腺炎、インフルエンザ等のウイルス抗体価検査を行うとともに、率先してワクチン接種することが望ましいとされています1)。」
5年前に厚労省から医政指発第0201004号平成17年2月1日として出ているようですね。
15年前は、ワクチンうっていなくてもしょうがないとしても、こういうおふれが出たあと、それも最近になっても、HBワクチンをうたなかったことを美談風に書くのは、どうなんでしょうか。

つづきつづき 2012/08/16 21:13 院内感染対策としてのワクチンガイドライン2009 日本環境感染学会
http://www.kankyokansen.org/modules/publication/index.php?content_id=4
こんなりっぱなガイドラインも作られているんですね。
でもこのHBのところを読むと掃除やクリーニングのスタッフについては書いてあっても、助産師という言葉はありません。病院の助産師は看護師の資格も持っていますから、看護師に含まれるので問題ないんでしょうか。開業の産婆であっても、当然この感染対策としてのワクチンガイドラインにそって、HBワクチンを接種されているべきだろうと思います。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/16 21:39 >開業の産婆であっても、当然この感染対策としてのワクチンガイドラインにそって、HBワクチンを接種されているべきだろうと思います。

産婆というべきか、助産婦というべきか助産師というべきか取り上げ婆というべきかは
当人の気持ちがあると思いますが、上記同意します。助産師さんのHBワクチン接種問題は
重要と思います。産婦人科医の先生方はどうなのでしょうか。

あと、日本小児科学会推奨の予防接種スケジュール8月5日改定版です。
http://www.jpeds.or.jp/saisin/saisin_110427_2.pdf

YosyanYosyan 2012/08/16 21:48 教えてください様

これは一応弁護しておきます。通達なんて末端の医療機関まで来るかどうかは運次第です。来てもその他大勢のジャンクFAXとともにポイされるかどうかも運次第です。

これでも趣味で医療ブログを書いていますのでアンテナを高くしているつもりですが、すべての通達に目を通しているとは間違っても言えません。ただ、ま、今回の件についてはそれ以前の問題で、医療従事者へのワクチン接種は常識です。

それよりあれだけ奇蹟を強調してから、果たしてワクチンを接種したのかどうかの方が興味があります。建前上は未だに未接種の助産師がいれば勧める立場なんですが、どうされているか興味深いところです。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/16 21:58 ちょっとよくわからないのですが・・・
助産所HPは何か法的な規制があるのでしょうか
医療法における病院等の広告規制についてのトピックス
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/kokokukisei/topics.html
の等に入るのでしょうか

あと気になったのは
医療に関する広告が可能となった医師等の専門性に関する資格名等について
http://www.mhlw.go.jp/topics/2007/06/tp0627-1.html
この中に助産師さんが入っていないように思ったのですが・・・

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/08/17 09:11 Yosyan先生、おはようございます。京都の小児科医様の助産所の広告に関するご質問について、長文になりますが参考になりそうなものをご紹介させてください。

「助産師業務要覧」(日本看護協会、2008年)の「8)助産所の広告の制限」(p.179)より。
***以下、引用***
(1)助産所の広告の制限
助産師の業務または助産所に関しては、文書、その他いかなる方法であろうとも、何人も次に掲げる事項をのぞくほか、これを広告してはならない。(医療法第6条の7の第1項)
それらの事項を広告する場合には、その内容および方法が助産に関する適切な選択に関し必要な基準として厚生労働省令で定めるものに適合するものでなければならない(同法第6条の7第3項)
また広告が許される事項を広告する場合においても、その内容が虚偽にわたってはならない(同法第6条の7第2項)

(2)広告が許される事項
1.助産師である旨
2.助産所の名称、電話番号および所在の場所を表示する事項ならびに助産所の管理者の氏名
3.就業の日時または予約による業務の実施の有無
4.入所施設の有無もしくはその定員、助産師その他の従業者の員数その他の当該助産所における施設、設備または従業者に関する事項
5.当該助産所において業務する助産師の氏名、年齢、役職、略歴その他の助産師に関する事項であって医療を受ける者による医療に関する適切な選択に資するものとして厚生労働大臣が定めるもの
6.患者または家族からの医療に関する相談に応ずるための措置、医療の安全を確保するための措置、個人情報の適切な取り扱いを確保するための措置その他当該助産所の管理または運営に関する事項
7.第19条に規定する嘱託する医師の氏名または病院もしくは診療所の名称その他の当該助産所の業務に係る連携に関する事項
8.助産録に関する情報の提供その他の当該助産所における医療に関する事項
9.その他前各号に掲げる事項に準ずるものとして厚生労働大臣が定める事項
10.その他厚生労働大臣が定める事項(例えば、生活保護指定助産師、受胎調節実地指導員、予約に基く業務の実施、休日における業務の実施、分娩の介助の実施、自宅分娩の介助の実施、保健指導の実施、訪問指導の実施、健康診査の実施、駐車設備に関する事項が1993(平成5)年4月1日から適用された)

(3)広告が許可できない例
1.助産所の広告版に顧問名を記載することはゆるされない
2.顧問や事務長の名前など、助産師以外の氏名を広告してはならない
***以上、引用終わり***


また平成19年3月30日に出された医政発第0330010号にも、「3.広告規制の緩和に関する事項について」で、助産所も含めた医療機関の基準の追加が出されています。
http://wwwhourei.mhlw.go.jp/hourei/doc/tsuchi/191112-600.pdf
***以下、引用***
(3)広告の方法及び内容に関する基準
内容が狭義にわたる広告と同様の考えから、法第6条の5第4貢の規定により、広告の方法及び内容に関する基準が定められ、次の広告は禁止されるものであること。(新省令第1条の9関係)
1.他の病院、診療所又は助産所と比較して優良である旨の広告
2.誇大な広告
3.客観的事実であることを証明することができない内容の広告
4.公の秩序又は善良の風俗に反する内容の広告
***以上、引用終わり***

病院の出産や医療介入を批判して助産所や自宅分娩の優位性を書いたものは今でも助産所のHPでよく目にします。
それは上記の1、4にあたるのではないでしょうか?
他の業種でも、ここまで他を批判して成り立つ広告はそう目にしないので。
また当然、助産師の資格のみを広告にだすことが許されているわけで、ホメオパシーをはじめ民間資格を出すことはNGではないかと思います。

ふぃっしゅふぃっしゅ 2012/08/17 09:14 すみません。誤字訂正です。

医政発第0330010号の内容で、
×内容が狭義にわたる
○内容が虚偽にわたる
です。

琴子の母琴子の母 2012/08/17 09:59 こんにちは。
Yosyan様、助産師問題について凄く勉強になるエントリーが続き、深く読み込んでおります。
また、家族の死について、特に子どもの死というなかなか親が受け入れられない問題に寄生するような事実をも炙り出される結果に至ってくださり、私としては感謝することばかりです。
これらの問題も含め、もっとより多くの方に存在する問題を知って欲しいです。
そのためならなじられるのも有意義にさえ感じております。

ふぃっしゅさんご提示の広告のあり方については私も更に興味深く、助産師側の問題だけではなく、これらを広告業界・一般的にもひろく浸透していく必要があるとおもいました。

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/17 12:11 ふぃっしゅ様

広告の件ありがとうございます。
医療法によれば
>第一条  この法律は、医療を受ける者による医療に関する適切な選択を支援するために必要な事項、医療の安全を確保するために必要な事項、病院、診療所及び助産所の開設及び管理に関し必要な事項並びにこれらの施設の整備並びに医療提供施設相互間の機能の分担及び業務の連携を推進するために必要な事項を定めること等により、医療を受ける者の利益の保護及び良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を図り、もつて国民の健康の保持に寄与することを目的とする。

助産所は病院、診療所と並ぶ重要な施設であると理解しています。
この場合、国民の目で見て不適切と判断される広告はどこに訴えればいいでしょうか
国?厚生労働省?都道府県担当?
このあたりはきちんと情報共有する必要があると思いました。

あ〜るあ〜る 2012/08/19 10:12 ちょっと時機を失した感がありますが、大きくなり過ぎたコメント欄にさらに
長文をつけることお許しください。

京都の小児科医さま
最近のお役所は、まっとうな疑問、質問であれば丁寧に答えてくれるので自治体
レベルでもよいのではないかと思います。(確証があるわけではないのです。)
とはいえ、法律の解釈が入るので、結局は厚労省に確認するということになりそ
うな予感。
あと、思いつきなのですがJAROという手もあるのではないでしょうか。
助産所のホームページの多くが好ましくない状態と判断されたら、助産師会あた
りに意見してもらえるかもしれません。強制力はありませんが。
準備ができたらとりあえず、どこかに聞いてみようかなと思っています。

実は、もう一つの文献を入手しました。(予想よりずっと早く手に入りました。)
Nurse eye vol.18 No.1 2005 45-53
少子化と看護の現場 地域で働く助産師からの報告
石村あさ子 助産所「助産婦石村」/開業助産師

これには、今まで推測でしかなかったことがかなり明確に書かれていました。
まるで今までの回答集のようです。
「助産婦石村」開業の時期:
1997年開業との記述と1996年度のお産件数 4件 のデータがあります。
したがって97年1月ころの開業で3月末までに来所者が4人いたと考えられます。
いろいろなところで表記が揺らいでいたのは96年度と97年の違いでした。
ホームページの開設時期
1999年に開設したと書かれています。
URLは、もちろん今はなくなった http://www.josanpu-ishimura.com
病院との関係:2つの時点に関して書かれていました。
1997年 「社会福祉法人賛育会・賛育会病院」と連携
2005年 「ホームケアクリニック川越」の佐々木純一医師が嘱託医
(当時 総合守谷第一病院 副院長・産婦人科部長を兼務)
また、本文中に以下の記述があります。
「家庭出産を積極的に行うには、妊娠・出産
時のさまざまなトラブルにおける妊婦さんや
赤ちゃんの安全確保が前提となります。その
際、大切なことは医療機関との密接な連携だ
と思っています。」

扱ったお産の中には5人目の出産とか42歳で4人目の出産など、自宅出産で大丈夫
なのかという例も書かれていますが、この資料でも病院との連携を否定するよう
な内容は、一切ありません。肝炎にかかった方の記述もありません。
一応は専門誌ですから、体裁を整えたのかもしれません。当時、聖路加看護大学
におられた江藤宏美先生がチェックされたものなら病院否定はないのかもしれま
せん。

このほか、1996〜2004年度のお産件数、リピータ件数などの情報がありますが、
とりあえず今回はここまで。

YosyanYosyan 2012/08/19 10:27 あ〜る様

なるほど1997年1月開業でしたか。よく判りました。それにしても、

 >1996年度のお産件数 4件 のデータがあります。

3ヶ月で4人と言う事は、開業時点でかなり週数が進んでいた妊婦だった事になります。ガイドライン前のお話ですから、そういう事も多かったのでしょう。

 >1996〜2004年度のお産件数

これはちょっと興味があります。いろいろ調べたのですが、2007年が48件としかなかったので、それ以外の年のデータがあれば参考になります。お時間があればまたよろしくお願いします。

あ〜るあ〜る 2012/08/19 11:14 連投済みませんが、いいものを見つけたので。

大阪府のホームページで以下の文書がありました。
とりあえず、保健所に届ければ速やかに対応してくれるようです。
http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/page/0000018122.html
違反広告を行った者に対する命令等(医療法第6条の8関係)

 医業、歯科医業若しくは助産師の業務又は病院、診療所若しくは助産所に対する広告が、法の規定等に違反している恐れがある場合には、保健所から行政指導や報告命令、立入検査、中止命令、是正命令等、必要に応じて対応することとなりますので、広告する際には、法の規定等を遵守するよう必ず確認をお願いします。 

第6 「助産師の業務又は助産所に関する広告について」及び「別添1・2・3」[43から46ページ]
http://www.city.osaka.lg.jp/kenko/cmsfiles/contents/0000018/18122/shishin_0009.pdf
ここに自治体から厚労省医政局総務課あての照会用紙があります。(別添2)
これで、問題ある助産所のホームページを掃討できるかもしれません。

あ〜るあ〜る 2012/08/19 15:50 Nurse eye vol.18 No.1 2005 45-53
少子化と看護の現場 地域で働く助産師からの報告
石村あさ子 助産所「助産婦石村」/開業助産師
の続報です。

論文から、直接書いていない面白いデータを再構成することができました。
できればエクセルでお送りして見ていただきたいのですが、メールをいただけないでしょうか?

att460att460 2012/08/19 19:49 医療法における広告規制が話題となっているようですが、原則は、HPは「広告」ではなく「情報提供や広報」として扱われるようです。

http://www.pref.shimane.lg.jp/life/kenko/iryo/shimaneno_iryo/iryouhou/iryoukoukoku.html
>○インターネット上のホームページ
>⇒当該病院等の情報を得ようとの目的を有する者が、自ら検索・閲覧するものであり、従来同様、情報提供や広報として扱う。
> ◆インターネット上のバナー広告、検索サイト上での検索でスポンサーとして表示されるもの、検索サイト運営会社に費用を支払うことにより意図的に検索結果上位に表示される状態にしたものなどは、その表示される内容が要件を全て満たす場合は広告と扱う

>(1)医療広告の定義
>次の(1)〜(3)のいずれの要件も満たすこと
> (1)誘因性:患者の受診等を誘引する意図があること
> (2)特定性:医業若しくは歯科医業を提供する者の氏名若しくは名称又は病院若しくは診療所の名称が特定可能であること
> (3)認知性:一般人が認知できる状態にあること
>    ※誘因性は、情報物の客体の利益を期待して誘引しているか否かにより判断
>       例)患者による体験手記、新聞記事等→特定の病院を推薦している内容でも誘因性を満たさない。
>    ※特定性は、複数の提供者又は医療機関を対象としている場合も該当


ただし、おそらく、景品表示法の対象にはなると思います。
http://http://www.caa.go.jp/representation/keihyo/qa/hyoujiqa.html

景品表示法の場合、多くの専門家が認める意見は表示の根拠として認められますが、特定の専門家の特異的な意見は表示の根拠として認められません。(=それ以外に根拠を示せなければ「不実告知」扱い)

今回の場合はどうでしょうか...

京都の小児科医京都の小児科医 2012/08/19 20:28 あ〜る様 att460様
広告、HPの情報に関して色々とありがとうございます。
これらは色々と整理してゆく必要があると考えます。

あと、気になるのは本お題の元になった琴子の母様やYosyan様のようなブロクです。
医療系ブロク論も議論を深めてゆく必要があると思いました。
(+官僚のブロクも・・)

放置医放置医 2012/08/23 14:46 NATROM先生のブログのコメントを見た所、怪しい修正がすっかり無くなり、最初の状態に戻っている様です。編集部からの言い訳も無くなってました。

http://www.srk.info/kiseki/anzan.html

NATROM先生、Yosyan先生に突っ込まれすぎて切れちゃった???

toutou 2012/08/23 22:29 石村氏のブログの中の

  妊娠中の方はぜひ神霊教の神様に騙されたと思って
  ぜひお参りされると良いと思います。
  自分の力や医療を過信しないで神様にお願いすることも大切だとおもいます。
  [2012/03/23 15:26 ]

これは、出産への宗教介入、特定宗教への勧誘といえるのではないかと思いました。

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