［ボクシング］ドネア王座統一！西岡が対戦直訴…ＷＢＯ、ＩＢＦ世界Ｓバンタム級

　◆プロボクシング　ＷＢＯ、ＩＢＦ世界スーパーバンタム級王座統一戦１２回戦　○ＷＢＯ王者ノニト・ドネア（判定　３―０）ＩＢＦ王者ジェフリー・マセブラ●（７日、米カリフォルニア州カーソン）ＷＢＯ、ＩＢＦ世界スーパーバンタム級王座統一戦は７日、米カリフォルニア州カーソンで行われ、ＷＢＯ王者ノニト・ドネア（２９）＝フィリピン＝がＩＢＦ王者ジェフリー・マセブラ（３３）＝南アフリカ＝を３―０の判定で下し、王座統一に成功した。試合後、ドネア戦を熱望するＷＢＣ名誉王者の西岡利晃（３５）＝帝拳＝がリング上で対戦を直訴。ドネアも「どちらが強いか証明したい」と前向きな姿勢を見せた。ドネアの戦績は２９勝（１８ＫＯ）１敗。

　夢の対決が、実現へ大きく前進した。リングサイドで観戦していた西岡は、ドネアから呼び寄せられてリングに上がると、英語で「俺が次の相手だ」と対戦を直訴。２本のベルトを体に巻いたドネアは、西岡と肩を組みながら勝利者インタビューに答え「西岡を負かさないと本当のチャンピオンになれない。どっちが強いが証明したい」と対戦要求に受けて立つ構えを見せた。

　ドネアは４回に左フックでダウンを奪うなど、ジャッジが最大１１ポイント差をつける大差でＩＢＦ王者を圧倒。プロモーターのボブ・アラム氏も、４階級制覇王者の次戦について「相手はグレートなファイターを必ず選ぶ」と笑顔で西岡の笑顔をたたいた。「試合が決まれば必ず勝ちます」と改めて気合を込めた西岡は、大きな収穫を手土産に９日に帰国する。